ヒロシマ・ナガサキ

2011-09-11 16:50 | by 井谷(主担) |

                                      コレクション 戦争と文学 の第1回配本のうちの1冊。
夏休み中、書店の店頭で気になったものです。
                                       『ヒロシマ・ナガサキ』 集英社

800ページという厚さですが、行間もたっぷりとってあり、ルビもあって読みやすい。
小説、詩、短歌、俳句、川柳と、表現形態も様々で、著者もバラエティに富んでいます。
 
    <『ヒロシマ・ナガサキ』収録作品>
    原民喜 『夏の花』
   大田洋子 『屍の街』 『序』
   林京子 『祭りの場』
   川上宗薫 『残存者』
   中山士朗 『死の影』
   井上ひさし 『少年口伝隊一九四五』
   井上光晴 『夏の客』
   美輪明宏 『戦』
   後藤みな子 『炭塵のふる町』
   金在南 『暗やみの夕顔』
   青来有一 『鳥』
   橋爪健 『死の灰は天を覆うービキニ被爆漁夫の手記』
   大江健三郎 『アトミック・エイジの守護神』
   水上勉 『金槌の話』
   小田実 『「三千軍兵」の墓』
   田口ランディ 『似島めぐり』
 
福島原発の今後もどうなるかわからない今、
1975年に発表された川柳が心に響きます。
            安らかに眠るに核は多すぎる   小栗和歌子
 
 
       (学芸大学附属小金井中学校   井谷 由紀)

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