海の環境

2013-09-17 16:29 | by 渡辺(主担) |

 ちょっと衝撃的な題名と表紙のイラストですが、日々ゴミをだしている私たちにとって、胸が痛くなる内容です。
『プラスチックスープの海~北太平洋巨大ごみベルトは警告する~』チャールズ・モア著 NHK出版 2012年発行

 著者のモア氏は、船長として航海しながら海に浮遊するゴミを
たくさん見かけました。特に、北太平洋には、ゴミがベルト状に
浮いているそうです。
浮いているごみの面積はなんと!日本の国土よりも広範囲。
誤ってゴミを食べてしまった魚たち、ゴミをヒナにあげてしまう海鳥たち。 自然界で分解されることのないプラスチックは、やがてまわりまわって、私たち人間の体を蝕むことに・・・・。自然界が私たちに警告を発しています。

 
 そしてもう一冊、海の環境について考える本がこちら。

『魚のいない世界』
マーク・カーランスキー著 飛鳥新社 2012年発行

「温暖化」「海洋汚染」「乱獲」・・・今から50年後の海は、
いったいどうなってしまうのか。
このままであれば、プランクトンとクラゲだけの海になってしまう
のでは・・・という警告を、文字の色、大きさで強調しながら警告
しています。各章の終わりごとには漫画もあるので、先に紹介した本よりも、ビジュアルに訴えてきます。

この本で述べられている見解は、「偏っているのでは?」と思えるほど、強い口調で書かれているので、ディべートの授業では恰好の教材になるでしょう。同意できるか、同意できないか、中高生の討論を聞いてみたいです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)
 

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