日野原先生の本

2011-01-15 09:49 | by 井谷(主担) |

保健体育の先生から
「年をとっても元気で活躍している人の本を」
と言われ、水木しげる氏のエッセイなどとともに用意したもの。
 
『15歳の寺子屋
道は必ずどこかに続く』  日野原重明   講談社
 
97歳の今もなお現役の医師であり続ける著者が、生い立ちをたどりながら、
生きていくうえで大切なことについて語ります。
「自分はこうなりたい」というモデルを持ち、そのために努力していくことの大切さ。
自分が受けた善意を元に返す(ペイバックする)のではなく、
次の人へと届ける(ペイフォワード)の考え方などに感銘を受けます。
また、若いころの日野原先生がモデルとしたオスラー博士の言葉、
「医師には陽気さと適度のユーモア、そよ風のような快活さ、
そして、南を向いている性格が役立つ」は、
そのまま日野原先生を表しているのではないかと思われます。
そうなるよう努力し続けた結果なのでしょうか?
 
100ページ足らずの本なので読みやすいですし、
巻末には関連推薦書籍リストも付いているので、
ここから発展して読み進めていくことも可能です。
 
    (東京学芸大学附属小金井中学校  井谷由紀)


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