アルゴリズムを楽しく学ぶ本

2019-06-10 15:16 | by 松岡(主担) |

 プログラミングって難しそう。アルゴリズムって何?

 これは私の心の声です。どうにも苦手な分野です。
そんな私にもアルゴリズムがすんなりと理解できたのが今回ご紹介する『アルゴリズムえほん 全4巻』です。




『アルゴリズムえほん』 
松田孝/監修 フレーベル館

1.アイデアはひとつじゃない!~アルゴリズムって、こういうもの~
2.ならべかえたり、さがしたり!~よくつかうアルゴリズム~
3.フローチャートで、みらいをえがけ!~アルゴリズムのきほんの形~
4.あそべるアルゴリズム!!

 「アルゴリズムっていうのは、目的をかなえるための方法のこと。」(本文より)と文中にあるように
私たちの普段の生活や行動の中にあるアルゴリズムを絵本形式でわかりやすく解説しています。
アルゴリズムを書き表す時のフローチャートの他、遊びやゲームで理解する方法も紹介していて、とても親しみやすいシリーズです。

 例えば、目の前に水たまりがあったら、先へ進む方法は何通りもあります。その何通りもある先へ進む方法の考え方がアルゴリズムなんだ、ということを理解すると自分の身近なところにアルゴリズムがあることに気がつきます。
 第2巻「ならべかえたり、さがしたり!」の中の「ことばや本をさがそう!」という章では、国語辞典で言葉を調べる時の考え方や図書館で本を探す時の方法としてNDC分類を使った探し方を紹介しています。
 私たちは普段何気なくNDC分類を使って仕事をしていますが、頭の中ではアルゴリズムをつかって本を整理したり探して手渡しているんだ!と自画自賛したくなりました。そう考えると人間ってすごいなあ、ということに改めて気づける本です。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)

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