お年玉年賀BOOK
2021-01-07 16:39 | by 渡辺(主担) |
年の始めに館内では、図書委員会の生徒たちが12月から準備をしていた「お年玉年賀BOOK」企画をはじめました。
企画のコンセプトは、「借りる人が本の題名はわからず、ざっくりとした内容の紹介文だけで借りる」というもの。公共図書館などでクリスマスや新年に、本を特定のテーマやヒントをもとに袋に入れ、中は開けてからのお楽しみ、というイベントと基本的には同じです。
しかしこの年賀BOOK企画では、年賀状のスタイルでおこなっているというのが面白いところ。生徒の作った年賀状は細部まで工夫がなされ、「日本郵便」が「学校郵便」になっていたり、組番号はメディアセンターのMと、2021年からとって「M2021組」となっています。一見本物の年賀状に書いているように見え、たくさん並ぶと新年の雰囲気が漂ってきます。
企画のコンセプトは、「借りる人が本の題名はわからず、ざっくりとした内容の紹介文だけで借りる」というもの。公共図書館などでクリスマスや新年に、本を特定のテーマやヒントをもとに袋に入れ、中は開けてからのお楽しみ、というイベントと基本的には同じです。
しかしこの年賀BOOK企画では、年賀状のスタイルでおこなっているというのが面白いところ。生徒の作った年賀状は細部まで工夫がなされ、「日本郵便」が「学校郵便」になっていたり、組番号はメディアセンターのMと、2021年からとって「M2021組」となっています。一見本物の年賀状に書いているように見え、たくさん並ぶと新年の雰囲気が漂ってきます。
このお年玉年賀BOOKでは、宛名がすべて「〇〇なあなた様」となっています。生徒が書いたものを見てみると、「あたらしい言葉に出会いたいあなた様」「新年早々脳を困らせたいあなた様」「パパという存在について考えてみたいあなた様」など、実にさまざま。この宛名にさらに数行内容の紹介が加えられています。例えば「コロナで壮大な旅に出かけられなかったあなた様」という年賀BOOKには、”読み終わっても物語の世界が頭の中に残るすばらしい本です!」と紹介文がついています。
手作りのカバーをはがしてみると、上橋菜穂子さんの『獣の奏者』が顔をだしました。生徒の紹介文だけでは、紀行エッセイ本でもでてくるのかと思いましたが、借り手にとって、まったく予期しない作品との出会いがあるのがこの企画のとても面白い点です。
新年早々緊急事態宣言が発令され、放課後の活動はすべて中止となり、メディアセンターも放課後は閉館となりました。しかしお昼休みの館内はこのイベントのおかげで和やかな空気に包まれました。
(東京学芸大学附属国際中等教育:司書 渡邊有理子)