帯とポップでノンフィクションを紹介!
2021-03-09 17:25 | by 富澤(主担) |
2月の「今月の学校図書館」のなかで紹介した、4年生の国語「事実にもとづいて書かれた本を読もう」(光村図書 国語四上 「かがやき」)の単元のポップと帯ができあがり、館内を華やかに彩ってくれています。
いつも展示スペースとして利用している場所はもちろん、本棚の空いているところを見つけたら、好きに飾ってよいことにしましたので、あちこちに本とポップが置かれています。
紹介する本にあわせて、色や形を工夫し、目をひくものを上手に作っているので感心します。
制作は、教室とマルチメディア室(本校学校図書館)で行い、マルチメディア室で行われた場合は、司書もT2として参加しました。イメージはあるけれど、形や絵でうまく表現できない、という相談もあり、例えば『ぼくは少年鉄道員』(西森 聡∥写真・文、福音館書店)を紹介した子は、「写真からではうまく汽車が描けない」ということだったので、『のりものかけちゃうよ』(エド・エンバリー∥さく、偕成社)を手渡したら、本を参考にしながらぴったりの絵を描いてくれました。
国語の先生と手分けをして、ポップは先生がラミネートをかけ、帯は司書がブッカーをかけたので、より豪華な輝きが加わり、子供たちも喜んでいました。ポップを飾るスタンドは、このDBの「ちょこっとアイデア玉手箱」No.20「手づくりポップスタンド」のアイデアをもらって、子供たちに作ってもらいました。ポップのほうが大きくて、バランスが悪いものがあるのもご愛敬ですが、クラスカラーの手作りスタンドも華やかさに一役買っています。
普段、文学の本に比べて動きの少ないノンフィクション作品に光が当たり、貸出にもつながりました。例えば、一昨年購入したものの、この授業があるまで一度も貸出のなかった『絵で見る日本の歴史』(西村繁男∥作、福音館書店)は、帯をまいて展示された直後、半月の間に2度も借りられています。
ペア学年の3年生が図書の授業で来館した際には、自分のペアの作品を借りたい子が、なかなか見つけられず、一つ一つ確認しながら探して結局館内を一周したり(無事に見つかり、とても嬉しそうに借りていきました)、昼休みに来館して、少し心配そうに「僕の作品、どこいったの?」と聞く4年生に「午前中に1年生が借りていったのよ。」と答えると、力の入ったガッツポーズが返ってきたり、といった楽しい反応もありました。
(東京学芸大学附属大泉小学校司書 富澤佳恵子)