新入生を多様な展示で迎えよう!

2021-04-09 15:52 | by 渡辺(主担) |

 4月の新学期を迎えました。毎年図書館オリエンテーションでは、館内を散策して本を1冊借りる時間を設けています。1年生にとってオリエンテーションで受ける図書館の第一印象はとても大事です。”メディアセンターって楽しそうなところだな”、”休み時間にゆっくり来てみよう!”と思ってもらえるように、あちらこちらに展示をします。
 今年はまず館内入り口のそばに「2021年上映決定作の原作」コーナーを設けました。これまでは、すでに映画やドラマ化された作品の原作を展示することはありましたが、1年間の上映スケジュールを調べてみると、上橋菜穂子さんの『鹿の王』や、はやみねかおるさんの『都会のトム&ソーヤ』など、生徒たちが知っている作品が続々映画化されることがわかりました。まだ上映期日やキャストが未定の作品もありましたが、早速新学期の初日、「え~、伊坂幸太郎の『マリアビートル』をブラッド・ピットが主演するの?!」「この作品も映画かされるんだ!」と立ち止まって友達と話す姿が見られました。
 
 さらに館内では、さまざまな「お仕事小説」の展示や、「図書館&本屋さんの写真集」コーナーなども設けました。『日本の最も美しい図書館』(エクスナレッジ)を手にした高校生は、この本の表紙にもなっている秋田の国際教養大学中嶋記念図書館を見て、「こんな素敵な図書館のある大学に行きたいよ~」とうっとりし、『図書館さんぽ』(駒草出版)を眺めていた中学生は「コロナでなかったら、ここにでてくる図書館めぐりをしたいな~」とため息。
 でも実際に行くことができなくても、さまざまな本との出会いを通じて、今は夢を膨らませる時間にしてもらえるよう、今年度も館内でいろんな展示をしていきたいと思います。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊有理子)

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