水俣

2018-10-01 14:11 | by 岡田(主担) |

 本校の授業のキーワードのひとつに「持続可能な社会」があります。
衣食住関連で授業を組み立てる教員もいますし、
東北の復興を意識して探究活動を行うプロジェクトもあります。
今回、附属高校図書館では「水俣」を「継続可能な社会」という視点でテーマ展示を行いました。


水俣を展示テーマに選んだ理由は
1.環境問題、公害は世界共通の課題である事
2.水俣の問題は、まだ終わっていない事
3.世田谷小の理科の教員が水俣をテーマに授業に取り組んでおり、小中高の連携を意識した事
4.石牟礼道子さんが今年の2月にお亡くなりになった事
などがあります。
以下に展示図書を一部紹介します。


「写真集 水俣」 W.ユージン•スミス 1982年 三一書房
白黒の写真が厳しい現実を写します。同時にユージン•スミスのまなざしの暖かさを感じる写真集です。ユージン•スミスの名前は知っていても、写真集を見た事がない生徒も多いと思います。報道の側面だけではなく、写真集としても味わって欲しい本です。




「環境白書 平成18年度版 総説2 環境問題の原点 水俣病の50年」 環境省
白書はどのように記載しているでしょうか。
生徒が普段手に取りにくい白書を通して理解する水俣です。


「雲は答えなかった」是枝裕和 2014 PHP文庫
毎年実施する社会科見学の訪問先のTV局の方からの推薦図書です。
是枝裕和さんを「万引き家族」において、第71回カンヌ国際映画賞で最高賞にあたるパルムドールを受賞した映画監督として、ご存知の方も多いと思います。1990年、水俣病を担当する官僚の苦悩を描いた本です。


「現代思想 総特集 石牟礼道子」2018-46-8 青土社
研究室購入の雑誌です。石牟礼道子の生き方、考え方、人となりを現代から読み解きます。

           (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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