ブックトークを聞く会
2012-06-13 14:04 | by 村上 |
5月13日(日)、東京芸術大学の一室を会場に、「ブックトークを聞く会」が開催されました。呼びかけしたのは、茨城県立第二高等学校司書 勝山万里子さんと、東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀さんです。
この日語ってくださったのは、午前が千葉県袖ヶ浦市立昭和中学校司書 和田幸子さん、午後が関東学院小学校 司書教諭 徐奈美さんのお二人です。司書・司書教諭が子どもたちのために語るブックトークと、子どもたちがブックトークを作る実践を行うにあたって、見本として語るブックトークの二種類を披露していただきました。その後、参加者の皆さんと、様々な視点でブックトークについて語り合いました。
和田さんが新入生のオリエンテーションで行うブックトークは、初めて出会う1年生に向けて、和田さん自身を知ってもらうことと、紹介する本の面白さを伝えることの両方に等しくウェイトがあるように思えました。一方、司書教諭として毎週図書の授業を行っている徐さんのブックトークは、お互いがよくわかっている関係性のなかで行われるだけに、徐さん個人が全面に出ることはなく、本の魅力をまっすぐ伝えているブックトークだったように思います。
そのどちらも、魅力あるブックトークでした。子どもたちが実際にブックトークをする上でも、自分を出したブックトークもまた楽しいだろうし、逆に自分を出さず本の魅力とテーマの切り口で繋げるのもまた面白いのではないかと思いました。
会場での話し合いのなかで、あまりブックトークのハードルをあげずに、できることを楽しむことも大事ではないかという意見がとても印象的でした。
お二人のブックトークは、このサイトの「ブックトーク」で順次紹介していきたいと思っています。今月は和田さんの「こんな変身いかがですか?」です。
(東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子)