国際子ども図書館企画
2012-07-15 10:15 | by 村上 |
東京学芸大学附属学校では、数年前から国際子ども図書館とのいくつかの関わりを持つようになりました。このデータベース内にも、国際子ども図書館と関わった事例がアップされています。
国際子ども図書館は近年、学校図書館を視野に入れたサービスにも力を入れています。元東京学芸大学附属世田谷小学校教諭で、現帝京大学准教授の鎌田和宏氏が、学習支援プロジェクト主査として関わっていることから、附属学校司書も職員の方々とのつながりが生まれました。
その一環で、6月から7月にかけて、附属世田谷中学校では、国際子ども図書館のサービスのひとつ、「学校図書館セット貸出」の企画に参加してみました。
(このサービスについて詳しくお知りになりたい方は こちら をクリックしてください。)
送られてきたのは、「南米セット」と言われる南米に関する書籍50冊。これらの本は貸出はできないとのルールなので、見るのは図書館内だけです。どのように活用するかは、図書委員会で話し合い、まずは6月の委員会で、図書委員24名がそれぞれ、好きな本のPOPを描いて、本と一緒に展示。
7月の委員会では、選んだ本の中からクイズを一人1問つくり、再び本と一緒に展示しました。学期末で、あわただしい時期でもあったので、参加者多数・・・とまではいきませんでしたが、クイズに答えるために、本を開いてあちこち読んでいる姿が見受けられました。
終業式に発行した図書館の広報紙には、この企画の話と、国際子ども図書館についての短い情報、そして、たまたま南米チリに4年間住んでいたという保護者にインタビューした記事も掲載。
小学校なら、図書の時間等で、これらの本を読む時間を確保することも可能かもしれませんが、中学校ではなかなかそれは難しいことです。次回はぜひ、授業で調べることに役立つセット貸出があるといいと感じました。
国際子ども図書館のHPに、学校図書館の実践者へのインタビュー ~効果的な授業支援のあり方とは~という記事が掲載されています。こちらには学大附属の中山・村上が参加しました。今後さらに、国際子ども図書館発の、学校図書館向けのサービス充実が期待できそうです。
東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子
追記
2013年4月12日 国際子ども図書館HPでも紹介されました。