くまのパディントン展

2018-05-11 23:00 | by 井谷(主担) |

今年は、イギリスを代表する児童文学「パディントン」シリーズが誕生してちょうど60周年。
1月の映画公開にはじまり、美術展も全国を巡回しています。

2月には京都、3月に福岡をまわり、現在は渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムにて展示中。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_paddington.html
その後、7月の広島を経て、全国を巡回するとHPに書いてあります。(詳細はまだ未発表)


南米ペルーから一人でイギリスにやってきた子ぐまは、ロンドンのパディントン駅でブラウン夫妻に出会ったことから、パディントンと名付けられます。小さな失敗を繰り返しながら、ブラウン家の家族と仲良く過ごすかわいい子ぐまのお話は、40以上の言語に翻訳・出版されているそうです。

今回は、その世界中で出版された書籍や、様々な画家による挿絵原画、著者のマイケル・ボンド氏の仕事道具など、興味深い楽しい展示が見られます。
また、展覧会図録には、松岡享子先生の新訳による日本未発表のエピソードを収録していますし、マスキングテープなどのグッズも可愛く、ファンでなくても楽しめる内容となっているそうです。

実はまだ私も行かれていないのですが、ぜひ時間を作ってパディントンに会いに行きたいと思っています。
                                

 (東京学芸大学附属小金井中学校  司書  井谷由紀)



ここまで書いたところ、「GW中に2回も行ってきました!」というお隣の小金井小学校の司書が補足説明をしてくれたので、追加します。
★有料ですが音声ガイドがおすすめです。ガイドを聞きながら挿絵や展示を見るとよりパディントンの世界が楽しめます。俳優の瀬戸康史さん、訳者の松岡享子さんによるおはなしの朗読がとても心地良いです。
★日本で親しまれているパディントンの物語の訳者、松岡享子さんともう一人の訳者田中琢治さんが共訳するに至ったエピソードに感動しました。
★パディントン展を見るとなぜパディントンが世界中に愛されているのかがよくわかります。そして改めて物語が読みたくなり、今二人の小学生の息子と寝る前にパディントンを読んでいます。好奇心旺盛でいつも大騒動を巻き起こすのに礼儀正しく紳士的な小さなくま。大人も子どもも楽しめる展覧会です。

(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)



 

 


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