国立教育系大学図書館協議会研究部会で発表しました。

2018-06-14 14:40 | by 村上 |

 6月7日(木)、8日(金)の両日、東京学芸大学で、 国立教育系大学図書館協議会研究部会が開催されました。この研究部会は、全国にある11の国立教育系大学の図書館で構成されているそうです。
 今年は東京学芸大学が当番館のため、会場は東京学芸大学附属図書館。そこで、附属世田谷中学校 渡辺裕教諭に、昨年度文科省報告会で発表をした附属学校の取組について研究部会でも話をしてほしいと依頼があり、学校司書の村上も、補足説明のため、一緒に参加しました。
 研究部会2日目の6月8日、9:10~10時までの時間をいただき、「図書館まなびんぐマップ―情報空間としての学校図書館」というテーマで発表をさせていただきました。
 「図書館まなびんぐマップ」とは、昨年一年間、学校図書館を活用した授業を、ホワイトボードに学年別・時系列で記録したものです。(写真・右)
 このように図書館での活動を可視化したことで、他教科との連携の可能性や、3年間というスパンで情報活用能力を育成していくことを先生方に意識化してもらえたことが、成果といえます。
 また、情報空間としての学校図書館については、以下のファイルにまとめましたので、ご覧ください。
 情報空間としての学校図書館.pdf

 最後に、渡邉先生から、国立教育系大学図書館に、大学生が読む本だけでなく、小・中・高での学びに役立つ本も蔵書として組み込み、何らかの工夫をして展示してはどうかと、提案させていただきました。司書の私としても、教師の卵である学生さんに、学校図書館を活用するヒントを、大学図書館の一角で気づいてもらえたら嬉しいと思いました。

 以下は、当日参加された皆様の感想の一部です。

・教科間の連携において、まなびんぐマップが活用されていることなど興味深く拝聴いたしました。
・児童書コーナーは、「学生が授業の構想の方向性を探す場所」だと教えていただきました。これをヒントに今後選定に関わっていきたいと思いました。附属学校の教員に選書をお願いできると児童書コーナーの充実につながると感じました。
・学校図書館でこのような授業と連動した取り組みをされていることをお聞きしまして、大学の図書館でも授業と連動した取り組みが考えられるのではないかと感じました。今後の取り組みを考えるヒントをいただきました。
・教科担当教員と学校司書が有機的につながっていて、相互にこれだけ良い影響を与え合っている事例を伺うことができ、とても感銘を受けました。
・学校図書館の可能性を実感させられ、自分自身も、このような授業を受けてみたかったと羨ましく思いました。また、大学図書館でもどのような連携ができるか、改めて考えさせられました。
(文責 附属世田谷中学校司書 村上恭子)

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