平成30年度学校図書館担当指導主事連絡協議会で事例発表!

2018-09-11 13:39 | by 村上 |

 9月4日(火)、文部科学省主催で、「平成30年度学校図書館担当指導主事連絡協議会」が開催されました。この連絡協議会の趣旨は、次のように記されています。

 「学校図書館が確かな学力や豊かな人間性の育成において果たす役割等を踏まえ、司書教諭と学校司書が連携した学校図書館の利活用の一層の促進や司書教諭、学校司書等の資質向上を図るため、各都道府県・指定都市教育委員会の学校図書館担当者に対して、学校図書館の現状の取組等について周知するとともに、情報交換・協議会を行い、今後の施策の推進に資する。」

 今回、東京学芸大学学校図書館運営専門委員会は、この協議会で、事例発表を依頼されました。2009年から文科省事業を受諾し、研究の傍ら、当サイトを運営することで学校図書館の活用の意義を発信してきたことが、今回の依頼につながったものと思われます。
 持ち時間の20分間で、以下の3点について話ました。

  1. 学校図書館の推進体制について 附属学校課 古家眞運営参事 (3分)
  2. 「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」について
 附属国際中等教育学校 司書渡邊有理子(6分) 
  3.学校図書館の活用実践例-学校図書館を活用する意義と、情報空間としての学校図書館の可能性について-  附属世田谷中学校 渡邉裕教諭(10分)

2.「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」について(概要)

  DBの発表は6分間。今回各都道府県から自治体の図書館担当者が来ていたが、大半が初めてDBのことを知る方々なので、まずはDBの開設目的、基本的にどういうことが閲覧できるのか、ということを中心に、掲載されている小学校と高校の授業事例を2つとりあげて紹介しました。これにより、小学校なら小学生向けの、高校生なら高校生向けに、司書は教員の授業目的を理解して、資料を準備していることは伝わったと思います。

  またDBを利用している教員や司書の声を紹介し、このDBが図書館を使った授業の参考になったり、研修の機会が限られている司書にも情報を得られる貴重なサイトとなっていることを紹介し、司書研修の動画も本日よりDBで発信をしていることを伝えました。l課題としては「広報」があげられ、会場の参加者にもぜひ各都道府県での宣伝をお願いしました。

3.学校図書館の活用実践例(概要)

 特に情報活用能力を育成するために、「資料」「人」「空間」が必要に応じて選択できることが大切であること。そのためには学校司書の常駐が欠かせないことを伝えました。

 この協議会には、各都道府県・指定都市教育委員会の学校図書館担当指導主事が参加しています。文科省の協議会関係者の方からは、「推進体制、データベース、学校図書館の活用実践と幅広く、役立つ内容を紹介していただきましたので、出席した指導主事が県などに持ち帰って学校に共有し、活用できると思います。」との声をいただきました。多くの学校図書館関係者に、ぜひこのデータベースも利用していただけたらと思います。

 文責  附属世田谷中学校司書  村上/ 附属国際中等教育学校司書 渡辺

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