東京学芸大学附属高等学校 第17回公開教育研究大会

2018-11-01 10:42 | by 岡田(主担) |

 東京学芸大学附属高等学校において第17回公開教育研究大会が平成30年11月23日に行われます。
『芸術 音楽I 居城 勝彦 歌唱表現を深める』では、司書によるブックトークを取り入れた授業を行います。是非、多くの教育関係者の皆様にご参加いただき、 ご意見、ご助言を賜りたく、ご案内申し上げます。

1. 主題
コンピテンシー・ベースのカリキュラム開発(3) -カリキュラム・マネジメントの前にすべきこと -
改訂が迫る次期学習指導要領において、資質・能力の育成という観点は、高校の授業場面にとどまらず、高大接続改革などにも 大きな影響を与えると予想されます。本校では、平成28年度より継続的に資質・能力を育成する授業とそれを評価するためのパフ ォーマンス課題の開発に注力してまいりました。ただ、その中で“どのような生徒を育てるのか”というゴールイメージの共有が 課題となっています。そこで本年度は、資質・能力を育成する授業・評価づくりに加え、本校内でのゴールイメージの創造・共有 に取り組んでおります。この取り組みは今後、カリキュラム・マネジメントを充実させるためには、重要な土台になるものと考え ております。



以上を踏まえて、司書が事前研究支援に関わった授業のいくつかを以下にお見せします。

公民 現代社会 山北俊太朗 イスラーム検定をつくろう
イスラームについて、地理・歴史・倫理で教えられる断片的な知識を生徒はどの ように統合していくのか。ムスリムが給食のハラール対応を要求した静岡県の事 例を参考に、実際にムスリムの方にインタビューしながら、イスラームを理解す ることについて生徒とともに探っていく。


           国際交流学習 図書館での様子


芸術 音楽I 居城 勝彦 歌唱表現を深める
演奏表現を深めるためには楽曲理解が欠かせない。今回は楽曲の成立背景、特に 作詞者への理解を通して歌詞に綴られた言葉の意味を考え歌唱表現を深めること を狙い、司書によるブックトークを取り入れる。

           司書によるブックトーク授業


芸術 美術I 神田 春菜 日本美術の文化について理解を深める
日本美術の表現の特徴や様式について理解を深めることを目標とします。屏風や 障子、掛け軸などの作品の鑑賞と比較や、国語総合(古典)で学習する「伊勢物語」 を主題とした絵巻物を制作と鑑賞を通して学習します。

              絵巻物 「伊勢物語」


家庭科 家庭基礎 阿部 睦子 衣生活から社会の持続性を考えよう
SDGsなど持続可能な社会の構築が求められる中で、衣生活を送る上で発信でる 事柄を考える。衣服の生産に目を向けた消費生活の重要性など視点を広く持たせ ることも考えられる。

                  図書館提供資料
「衣生活の科学」間瀬清美, 薩本弥生  2015 アイケイコーポレーション

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