大倉精神文化研究所附属図書館

2019-02-05 10:09 | by 岡田(主担) |

 先日、大倉精神文化研究所附属図書館へ「変化し続ける、歴史のある図書館」をテーマに館内見学をさせていただきました。12月に東京学芸大学附属学校の司書が行った文部科学省の事業報告会「みんなで使おう!学校図書館」において鎌田教授から「AIが出てきてからの学びの特徴として哲学、芸術を学ぶ人が増えた」とのお話がありました。
AIにはできない人間としての活動、思考とは何かが今盛んに問われています。90年近く継続してきた大倉精神文化研究所附属図書館の理念「精神文化研究による社会貢献」を10万冊に及ぶ哲学、宗教、歴史、文学の豊かな蔵書とともに一緒に考えてみませんか。



            (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

こんにちは。公益財団法人大倉精神文化研究所附属図書館と申します。

当館は、昭和7年、洋紙問屋で成功した大倉邦彦が、清らかで強い心と豊かな知性を兼ね備えた人物を育てたいと使命感に燃えて、研究所と図書館を設立しました。図書館資料の根幹は、設立準備のため専門家に選書を依頼した資料、大倉自身がヨーロッパに赴いて収集した古い洋書、研究員の研究のため収集した江戸時代末期の木版本などです。

この大倉邦彦の想いを引き継いで、哲学や世界の宗教・歴史・文学などを収書の中心にした専門図書館ですけれど、難しそうな資料だけでなく、小説や芸術の本から紙芝居まで気軽な資料も多数所蔵しており、どなたでもご利用いただけます。


  厳選された新着図書

 

 また研究所では、2019年度は『こころを磨きからだを鍛える』というテーマで連続講演会(3月~6月の第3土曜日)、タゴールや岡倉天心についての講演会などを予定しております。図書館では講演会関連資料の展示など多彩な情報発信事業をおこなっております。


貴重コレクション 「タゴール文庫」


図書館は、東急東横線大倉山駅から徒歩7分、小高い丘の上のギリシャ神殿風の白い建物、大倉山記念館(横浜市指定文化財)の中にあります。見学がてらのご利用をお待ちしております。詳しくはホームページをご覧ください。http://www.okuraken.or.jp/tosyokan/

 



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