国際児童教育学級「ゆり組」での読み聞かせ

2011-09-08 15:12 | by 小野寺(主担) |

本校の「ゆり組」でおこなっている読み聞かせの様子を紹介します。
 
「ゆり組」とは・・・
 
 
 
 
 
 

外国で生活した経験のある児童に、日本の教育への適応をはかることを目的とした特設クラスで、
現在は3~6年生の児童16名が在籍しています。
  
4年前、ゆり組の保護者によって読み聞かせが始まりました。
 
生活していた国も期間もそれぞれ違うゆり組の子どもたちは、
日本で育った子どもたちが家庭や幼稚園・保育園で読んでもらってきたような絵本や昔話を知らずに大きくなっている。
また、日々新しい環境に慣れるのに精いっぱい。
そんな子どもたちに、今、絵本の読み聞かせをできたら・・・。
 
週に1回、給食後の25分間、マルチメディア室(本校の学校図書館)に集まり、2~3冊の絵本を読んで聞かせてもらいます。
 
2学期になり、第1回目に読んだのは
 『くんちゃんのはじめてのがっこう』
 ドロシー・マリノさく まさきるりこやく ペンギン社)
 
4名の転入生が加わり、一般学級に出た子も数名いて、顔ぶれは少し変わりましたが、
くつろいだ雰囲気のなかで、
新しく来た子たちは、自分の姿と重ね合わせて聞いている様子。
以前からいた6年生のお兄さん、お姉さんは列の後ろからあたたかく見守っているよう。
 
3~6年生みんな一緒。一人ひとり、日本語の力も興味関心も違う。
そのため、私が日頃クラスごとにおこなっている図書の時間とはまた異なり、
選書はむずかしいと思います。
それでも、その状況をよくとらえた保護者の方は、長く読み継がれてきた絵本を中心に、
季節や学校行事を意識しながら、本選びをなさっています。
私も選書会に加えていただき、ときどき読み手として登場するものの、
子どもたちのように毎週たのしみにしているひとときです。
 
(東京学芸大学附属大泉小学校 小野寺愛美) 
 
 
 

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