草も花も竹も いきいき!

2011-05-01 23:32 | by 中山(主担) |

 『ふしぎなたけのこ』(松野正子 さく 瀬川康雄 絵)
 
 たけのこ汁やたけのご飯、やおやさんに黒い皮をつけた生の竹の子が並んでいます。2年生に読みました。竹の子を掘りに行ったたろが、ぐぐっと伸びる竹の子の先端にいて、雲の上までいってしまいます。縦長に伸びた画面を、たろをのせたまま倒れるシーンとして本をたおしながら読んでいくと、次のページのななめに描かれた倒れる竹の子につながります。ダイナミックな動きを強調した演出といえるでしょうか。読みながら開いた本をたおす方法は『めっきらもっきらどおーんどん』でも、使っています。
 
 
 
 
 
『くわずにょうぼう』(稲田和子 再話 赤羽末吉 絵)
 
 
 めしを食わない女房ならどんなに蔵に米がたまるかと男がたのしみにしていたら、なんと女房の正体は…。
お話しの中で男がショウブの中に隠れる絵はしっかり見せて、次のページの2行「……男はいまにもつかまりそう。」を先に読んでしまします。裏表紙にショウブの花が描かれていますね。端午の節句になぜショウブを飾り、ショウブ湯に入るのかなと話をします。よもぎも私たちの体をまもってくれる大切な草です。そんな昔の人の智恵や願いを感じてもらおうと、毎年読んでいる絵本です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『花仙人』(松岡享子 文 蔡 皋 画)
 
 
 
 牡丹の花は、首都圏では4月のおわりから5月の連休が盛りとなります。
 牡丹の美しい庭が自慢のこの中国のおはなしは長編なので、高学年に2回連続の読み聞かせにしています。
 主人公を天女がお迎えに来る日は、古来、特別なことが起こるとされている日です。かぐや姫が月に帰った日と同じ日です。



 
 

 たんぽぽの読み比べもこの時期です。詳細はトップDB事例から、〈小学校・国語〉で検索、ご参照ください
 
 
 
 
 
 
 

                            (東京学芸大学附属小金井小学校 中山美由紀)


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