読み聞かせには・・

2009-10-01 12:00 | by 管理者 |

み聞かせには、自分で読むのとは違う楽しみがあります。
だから、子どもたちは本を読んでもらうのが大好き。
「この本おもしろいから、一緒に読もう」
こうした読み手の気持ちが、声を通して聞き手に伝わり、その本の魅力は深まります。
「今日はどんな本?」
そんな声が聞こえてくる子どもたちの顔を浮かべながら、また次の本を探します。

先日、4年生の図書の時間に読み聞かせしたのは、
 
 「プーがお客にいって、動きのとれなくなるお話」
 
『クマのプーさん プー横町にたった家』(A.A.ミルン作 石井桃子訳 岩波書店) の一話です。
 
もちろん、クマのプーさんのことは、みんなよく知っていました。
でも、原作を読んだことのある人はほとんどいません。
ですから、プーの世界を、ことばの響きとともに、想像の世界を広げながら味わってもらいたいと思い、読み始めると・・・
 
すっかりみんな夢中です。
ウサギの穴にやって来たプーが、“そこにいないことになっている”ウサギとのやり取りにあちこちで笑いが起こったり、
穴に詰まって落ち込んでいるプーの行く末を心配そうな表情で見守ったり。
それぞれに場面を思い浮かべて、会話のおかしろさと物語の展開を楽しんでいるようでした。
 
読み聞かせのあと、
この本には借り手がつき、岩波少年文庫版にも借り手がつき、
その後もこのクラスで次々に借りられています。
プーが図書室の棚に戻ってくるのは、しばらく先のことになりそうです!


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