追悼 阪神・淡路大震災

2011-01-19 17:43 | by 中山(主担) |

阪神淡路大震災(1995117日)から16年がたちました。

もう記憶に残っているという人は、大学生以上になっています。

 

4年生への読みきかせ

1000の風 1000のチェロ』いせひでこ 偕成社 2000

阪神・淡路大震災復興支援コンサートに参加する少年の物語。

東京書籍の小学校の国語教科書には5年生の教材として入っています。

本校は違う教科書です。

震災に遭った人々への思いと、思いこめた演奏会の音・音楽を

                    子どもたちと一緒に感じ取ることができたら言うことなしです。


5年生への読みきかせ?…(解説を加え、時には読み飛ばし、大事なところは読む。)

 『てつびん物語―阪神・淡路大震災 ある被災者の記録』奥野康彦/写真・土方正志/文 偕成社 2004

簡潔な文章と被災した神戸の写真とがストレートに訴えてきます。

地震から12日目、「ぼくらはひとりのおばちゃんと/出会いました。」

被災した小料理屋てつびんのおばちゃんのその後を追っていくルポタージュ。

「こうなったら、死ぬまでりっぱに生きたるわ。」という

おばちゃんの生き抜くすがたの記録です。

(子どもの感想は「続き」をクリック。)

 (東京学芸大学附属小金井小学校 中山美由紀)

  
 5年生「読書&日記貯金」より
 
 「家を三度も壊されても、夫が死んでしまっても、くじけずに前を向いてすすんでいくおばあちゃんに感動した。」

 「ぼくは〈おばちゃん〉が大震災を入れて三回も家を失うというつらい時でも、前向きに生きて、
 しかも〈てつびん〉という飲食店まで、仮設住宅になっても切り盛りしているところがとてもすごいと思いました。
 また、体調が悪くなっても、調子がよい時には〈てつびん〉をするというところもすばらしいと思いました。
 心温かくなるお話しを、作者とおばちゃん、ありがとう!」

  震災に遭った子どもたちの作文集のほか、次の3冊も簡単に紹介しました。すぐに売り切れ御免!

『神戸新聞の100日』 神戸新聞社/著 角川文庫 1999

20101月に「嵐」の櫻井翼君が主演のドラマになって、話題になりました。                                小学生でも関心があれば読みます。

 

『一人ひとりのまちづくり―神戸長田区・再生の物語』 中和正彦/著 大日本図書 2008

「ここでもう一度みんなでいっしょに幸せになりたい。」最も被害がひどかったという長田区の、震災後の街の復興が人々のつながりや助け合いから生まれたことを語るドキュメント。

 

『ぼくの街に地震がきた―大震災シュミレーション』 名古屋裕他/著 ポプラ社 2007                                   実際に地震が来たら、ぼくたち子どもはどんなふうに行動したらいいのだろう?小学校5年生の主人公の避難生活を漫画でリアルに紹介します。

追記: 『ゆずちゃん』肥田美代子・著/石倉欣司・絵/ポプラ社  『アスカ』司修・著/ポプラ社 『やくそくするね』杉本美由起・著/永田萌・絵/BL出版 『地震のこと はなそう』せおまさし著/藤田真代子・絵/自由国民社 『地震イツモノート』地震イツモプロジェクト・著/渥美公秀・監修/寄藤文平・絵/ポプラ社 『あしたは月よう日』長谷川集平・著/文研出版

                                                (東京学芸大学附属小金井小学校 酒井由美子・中山美由紀)


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