一年生の図書の時間
2010-11-29 21:34 | by 岡島(主担) |
一年生の図書の時間に
「みんなの中に今、くつしたに穴があいているひといますか?」と聞いて
『あなのおはなし』
『おはなしのろうそく 4』または『なまくらトラック』(東京こども図書館)の中のおはなし(ストーリーテリング)をしました。
このお話は、あるところに赤い靴下があり、穴があいていました。ところがだれもその穴をつくろってくれなかったので、あなはどんどんおおきくなり、靴下をのみこんでしまいました。あなは、世の中をみたいと思って、ぶらりと外へ出かけていき、途中でドーナツ・カエル・ツバメ・ヒツジに一緒にいけばオオカミだってこわくないと誘い旅を続けます。やがて、森の中の小屋にとまり、夜中になるとオオカミがやってきて・・・・・
くりかえしが多いリズミカルな話で、オオカミが口をあけてパクリのところでは、聞いている子どもたちの中には、一緒になって、口をあけてぱくりとまねをしていました。
オオカミが穴をのみこんで、オオカミのおなかに穴が開き、と話すと・・・・
子どもたちのいろいろな声やつぶやきが聞こえてきました。
「あ!そうか。」
「こわい。そのあとどうするのかな・・・。」
こんどはじめんにあながあいているお話ですと
『どうするどうするあなのなか』 きむらゆういち/文 高畠純/絵 福音館書店 の読み聞かせをしました。
この絵本はたてびらきで、迫力があります。
のねずみ3匹を追いかけているうちにやまねこ夫婦も一緒に深いあなの中に落ちてしまいます。どうやって、5匹そろって外にでるかいろいろな話し合いをします。
話しをしているうちに雨がどんどん降って、あなになだれこんできて、5匹ともみな穴の外にでられたのに、気がつかなくて、いつまでも仲良く、穴のそとにでられる方法を話しあっています。 子どもたちは、よみきかせをききながら、こうしたほうがいいと、ねずみややまねこにのアドバイスしたり、もう外に出ているよとと教えてくれます。
読書ノートの感想をみると。おおかみのおなかに穴があいて絵を描いた子どもや、「あなはこわいです」と書いていました。
『どうするどうするあなのなか』は子どもたちに大受けしました。
おとしあなを作った子どもが自分のことをはなしてくれました。
もし、4年生なら『はなのあなのはなし』(やぎゅうげんいちろう/さく 福音館書店)の読み聞かせをして『大どろぼうホッツェンプロッツ』(プロイスラー/作 偕成社)や『父さんきつねバンザイ』(ロアルド・ダール作 評論社) を紹介します。
(東京学芸大学附属竹早小学校 岡島玲子)