「いろいろな家」どんな家に住んでみたい?
2012-05-04 04:34 | by 岡島(主担) |
小学校では、児童と留学生が交流する機会があり、国際理解を深めるために3年・4年・5年のクラスで「いろいろな家」というテーマでブックトークをしました。
今回ブックトークを組み立てるにあたり、「国立国会図書館キッズページ」の「よんでみる?」や「こどもOAPC」で『世界あちこちゆかいな家めぐり』『「イグルー」をつくる』の2冊を参考にしました。 http://www.kodomo.go.jp/kids/research/book/book_index.html
『世界あちこちゆかいな家めぐり』たくさんのふしぎ傑作集 小松義夫 文・写真 西山晶 絵 福音館書店
黒板に大きな地図をはり、地図をさし、一件一件地域を確認し、家族構成を紹介しながら読みます。
中国の福建省では、300人もの家族が住むドーナツのような土楼という建物
他にも地形にあわせて作った地下にあるトンネルのような家など
もっと他にも世界中の家をみたいと思ったら、
『世界あちこちゆかいな家めぐり』表紙にでてきましたが、土で家を作るだけでなく、イエメン南アラビアのページをさし、この高層ビルも土でできていると紹介します。
子どもたちがどうしてと尋ねてきたので、日干しレンガの作り方や材料を説明し、千人もの人たちが、まるでお祭りのように高さ20メートルの塔をどろをぬって補修します、と言ってマリ ジェンネという世界最大の土の建物と言われる大モスクの写真を見せます。
子供たちから、かまくら、とか氷でできた家との声があがったので、「そうですね、氷で作った家のことをイグルーと言います」と答えました。
そして、『「イグルー」をつくる』ウーリ・ステルツァー 写真・文 あすなろ書房 写真を見せながら 作り方を簡単に説明しました。
『おすのつぼにすんでいたおばあさん』 ルーマ・ゴッテン 文 徳間書店
表紙を見せながら、こんな形の家に猫と一緒に住んでいるおばあさんは、貧乏でしたが、幸せに暮らしていました。ところがある日、湖で助けた魚が、魚の王さまでした。その魚がなんでも願いをかなえてあげようとおばあさんに言いました。次々に大きな家、きれいな服と願いをかなえているうちに欲ばりになってしまい、おすのいえにすめなくなってしまいました、おばあさんはどうしたでしょう。
猫がおばあさんと暮らしていた話でしたが、今度の本は
猫のマリリンは家族においてきぼりをされ、途方にくれていました。そこで隣の隣に住む、猫のジャクソンは、おなかのすいているマリリンをかわいそうに思い、よその家に食べ物をねだりに連れていきました。ジャクソンは、のらねこのふりをしたり、名前もちがって驚くことに3つも家をもっています。マリリンは不思議でしかたありません。ジャクソンはどうしてたくさんの家を持っているのでしょう?そして本当の家とはどんな家なのでしょうね。
さて次も猫がでてくるお話です。
『木の上の家』イタリアからのおくりもの ビアンカ・ピッツォルノ 汐文社
表紙を見せながら、アグライアとビアンカと猫は、あこがれの木の上に家を作り暮らしました。ところが、木の上には、先にきむずかしいおじいさんが犬と住んでいました。おじいさんは、こうのとりの群れに鉄砲を撃ったことで、あかちゃんを届けられなくなり、みなしごになると言われ、育てることにしました。おじいさんは、アグライアとビアンカに出て行ってもらいたくて、けんかばかりしています。でも、きこり集団がきて木が切られそうになり、3人はどんな反撃にでたでしょうか?
今度紹介する本は、
『床下の小人たち』 メアリー・ノートン岩波書店
『引き出しの中の家』 朽木 祥 ポプラ社
『ペテフレット荘のプルック』アニー・MG・シュミット 岩波書店
『魔法があるなら』 アレックス・シアラー PHP研究所
上記の本を学年によって紹介しました。
他にも家にまつわるほんをここに並べていますので、よかったら手にとってください。
子どもたちは、氷で作った家は寒くないのか、家の屋根に神様がいるって本当?みんなでドーナツみたいな家にすんでみたい。土れんがにはわらなどいろんなものがはいっていてもこわれないのか?どんぐりの形をしたの家に住んでみたい。高学年は気候と生活があったいるから家が地下に或ることが分かった等いろいろな感想を読書ノートに書いていました。
「キッズページ」では、子どもOPACでいろいろなワードで本を検索できるので、子どもたちや先生、司書にとっても便利なサイトです。今後、読み聞かせ、調べもの等に利用したいと思っています。
「国際子ども図書館子どもOPAC」
http://www.kodomo.go.jp/kids/research/opac/index.html