特別支援学校のこどもたちへのブックトーク
2017-04-09 07:50 | by 岡島(主担) |
特別支援学校の小学部の子どもたちとの本や手遊びを入れたプログラムを紹介します。
まず最初に、布絵本の『おはよう おやすみ』(渡辺順子/作 東京布絵本連絡会)。
お星さまがでてきて、さぁ、みんな、もうおやすみなさいの時間ですよ。金魚さんもくまちゃんも、カエルくんもおさるさんも、うさぎさんもライオンくんも、ボタンの目をとじて、みんなおやすみなさい…。あ、お日さまがでてきた。今度はボタンをはめて、一人ずつ、お・は・よ・う! (この布絵本は、終わったあと、子どもたちに手渡し、みんなでボタンをはめたり、はずしたりして遊ぶ人気者です)
みんな起きた? では、朝のたいそうをしましょう。
はい、手をだして、「みみずのたいそう」です。(手遊び)
みみずのたいそう いち、に、いち、に
(第1たいそう ― ひとさし指をたてる)
みみずのたいそう いち、に、いち、に
(第2たいそう - 人さし指を水平に)
みみずのたいそう いち、に、いち、に
(第3たいそう - 人さし指をたてて、 次は水平に)
みみずのたいそう いち、に、いち、に
上手にできましたね。
さぁ、おなかがすきました。 それでは、朝ごはんにしましょうね。
「ふたりのあさごはん」
(にしゆうこ/作 『赤鬼エティン』愛蔵版おはなしのろうそく8 東京子ども図書館)
ねこのみけやは、おかかご飯が大好きなんだねぇ。おかかご飯って何だか知ってる?
ご飯にかつおぶしをかけて、ちょっとおしょうゆたらすとおいしいよ。
(語ってると、特別支援の子どもたちは、「ねこのみけやは、そのそばで~」と一緒になかなか声をあげられないけれど、またおかかごはんなのぉという顔で、楽しそうに聞いてくれます。)
あなたの朝ご飯は何だった? パンと牛乳? ご飯とお味噌汁? これを食べた人はいるかなぁ。
『おにぎり』(平山英三/文 平山和子/絵 福音館書店)
おいしそうなおにぎり、9こ、できました。さぁ、あなたもどうぞ。
(子どもたちは読み終わると、手をだして、受け取り、口に運ぶ真似をうれしそうにします。)
みんなはもう大きくなったから、おにぎりでもなんでもいろんなものをもりもり食べられるよねぇ。
でも、赤ちゃんは何を食べるかなぁ。そう、これですね。
『おっぱい』(みやにしたつや/作・絵 すずき出版)
ぞうさんのおっぱい、ねずみさんのおっぱい、ぶたさんのおっぱい、ゴリラさんのおっぱい、そして…。
(ちょっと恥ずかしそうな、でも何とも嬉しそうな顔が、絵本の前に並んでいます。)
動物や人間の赤ちゃんがたくさんでてきましたね。
では、木の赤ちゃんはなんでしょう? それはね、とても小さな木の芽です。
この本の表紙の写真、みんな木の芽ですよ。
『ふゆめがっしょうだん』(冨成忠夫、茂木透/写真 長新太/文 かがくのとも傑作集 福音館書店)
みんなは みんなは きのめだよ みんなは みんなは きのめだよ
(長さんの文章はとてもリズミカルです。一回目はふつうに読み聞かせをして、2回目は歌います。
3回目に、「これは合唱団だよ。みんなも一緒に歌ってね」とさそって、もう1回、読み聞かせます。
なかなか声がでない子どもたちが多いけれど、一所懸命に声を出したり、とても楽しそうに首をふってリズムをとったり、手をたたいたり、という姿が見られます。)