アフリカを感じよう
2016-11-15 09:47 | by 渡辺(主担) |
本校の皆さんは高2になるとカナダにフィールドワークに行きますが、私が高校生の頃は海外へ行くということは”大人になったらいってみたい!”と思うような大きな夢でした。当時、高校生だった私がもっとも関心を寄せていたのは「アフリカ」です。広大な大地、音楽、工芸品と東洋とも西洋とも違う魅力をもったこの土地に、とても心惹かれていました。今日は皆さんにアフリカの魅力を伝える本をご紹介したいと思います。
『はじめまして!アフリカ音楽』(ムクナ・チャカトゥンバ ヤマハ)
表紙には、さまざまなアフリカの伝統楽器が描かれていますが、今日はこのなかから1つ楽器を持ってきました。
ポロロ~ン♪
どの楽器の音かわかりました?この楽器は「指ピアノ」といって、アフリカ全土でみられる楽器です。でも地域によって名前が「リンバ」「ムビラ」「サンザ」など、さまざまだそうです。
でも、残念ながら楽器を鳴らしただけではまったくアフリカの雰囲気が感じられません。
独特なリズムで演奏しないとだめですね。
この本にはCDがついています。ぜひ借りて自宅で大音量で聴いてみてほしいです!
そしてお次は・・・・
『はじめまして!アフリカ音楽』(ムクナ・チャカトゥンバ ヤマハ)
表紙には、さまざまなアフリカの伝統楽器が描かれていますが、今日はこのなかから1つ楽器を持ってきました。
ポロロ~ン♪
どの楽器の音かわかりました?この楽器は「指ピアノ」といって、アフリカ全土でみられる楽器です。でも地域によって名前が「リンバ」「ムビラ」「サンザ」など、さまざまだそうです。
でも、残念ながら楽器を鳴らしただけではまったくアフリカの雰囲気が感じられません。
独特なリズムで演奏しないとだめですね。
この本にはCDがついています。ぜひ借りて自宅で大音量で聴いてみてほしいです!
そしてお次は・・・・
『エンザロ村のかまど』さくまゆみこ文・沢田としき絵 福音館書店
エンザロ村というのは、アフリカのケニアにある村です。この村にはガスも電気もとおっていません。皆さんならどうやって料理をしますか?
実はこの村には「エンザロ・ジコ」というかまどで料理をしています。「かまどって日本の?」と思った人は鋭いですね!
このかまどを指導したのは、30年近くケニアで暮らす日本人の女性です。現地の人たちに本当に必要とされ、自分たちで作れるものは何か、と考えに考えてつくられたのがこのかまどなのです。
この本は絵本ですが、途上国を支援するうえで本当に必要で長く根づく支援とは何か、ということを考えるうえでもぜひ高校生の皆さんにも読んでみてほしい作品です。
さて、次にご紹介するのは東大の海洋研究所の学生2人が、研究のためにアフリカのマラウイという国を訪れたときのエッセイ。
『アフリカにょろり旅』青山潤・講談社
題名に「にょろり」と書いてありますが、にょろりと表現されているのは「うなぎ」のこと。ウナギは全部で18種類いるそうですが、彼らは幻のうなぎ「アラビアータ」を探してマラウイを訪れます。しかし、言葉も通じず、計画通りに物事はすすむわけもなく、連日ハプニングばかり。そのハプニングを読んでいると笑いが止まらなくなります。
研究者って、研究室にこもっているだけでなく、命がけの冒険のようなことをすることもあるのですね。
最後にご紹介するのは、私が読んだアフリカ関係の本で、もっとも心に残っている一冊です。
『ルーツ』アレックス・ヘイリー 社会思想社 1977
著者のヘイリー氏はアフリカ系のアメリカ人ですが、あるとき彼は自分のルーツを探ることに。そして12年という年月をかけて200年前の自分の祖先がアフリカのガンビアから奴隷としてアメリカにつれてこられたということに辿りつきます。
それぞれの祖先のエピソードは著者のフィクションですが、アフリカから奴隷としてつれてこられたというのはノンフィクションです。
著者に限らずアフリカ系アメリカ人にとって、一人ひとりにルーツがあり、同時に発展の途上にあったアフリカで、多くの労働力が失われた痛みと悲しみと怒りの物語でもあります。作品は1977年の出版で、現在は絶版になっていますが、メディアセンターでは読めますよ。
壮大なストーリーに圧倒されますが、ぜひ長期のお休みのときにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)
エンザロ村というのは、アフリカのケニアにある村です。この村にはガスも電気もとおっていません。皆さんならどうやって料理をしますか?
実はこの村には「エンザロ・ジコ」というかまどで料理をしています。「かまどって日本の?」と思った人は鋭いですね!
このかまどを指導したのは、30年近くケニアで暮らす日本人の女性です。現地の人たちに本当に必要とされ、自分たちで作れるものは何か、と考えに考えてつくられたのがこのかまどなのです。
この本は絵本ですが、途上国を支援するうえで本当に必要で長く根づく支援とは何か、ということを考えるうえでもぜひ高校生の皆さんにも読んでみてほしい作品です。
さて、次にご紹介するのは東大の海洋研究所の学生2人が、研究のためにアフリカのマラウイという国を訪れたときのエッセイ。
『アフリカにょろり旅』青山潤・講談社
題名に「にょろり」と書いてありますが、にょろりと表現されているのは「うなぎ」のこと。ウナギは全部で18種類いるそうですが、彼らは幻のうなぎ「アラビアータ」を探してマラウイを訪れます。しかし、言葉も通じず、計画通りに物事はすすむわけもなく、連日ハプニングばかり。そのハプニングを読んでいると笑いが止まらなくなります。
研究者って、研究室にこもっているだけでなく、命がけの冒険のようなことをすることもあるのですね。
最後にご紹介するのは、私が読んだアフリカ関係の本で、もっとも心に残っている一冊です。
『ルーツ』アレックス・ヘイリー 社会思想社 1977
著者のヘイリー氏はアフリカ系のアメリカ人ですが、あるとき彼は自分のルーツを探ることに。そして12年という年月をかけて200年前の自分の祖先がアフリカのガンビアから奴隷としてアメリカにつれてこられたということに辿りつきます。
それぞれの祖先のエピソードは著者のフィクションですが、アフリカから奴隷としてつれてこられたというのはノンフィクションです。
著者に限らずアフリカ系アメリカ人にとって、一人ひとりにルーツがあり、同時に発展の途上にあったアフリカで、多くの労働力が失われた痛みと悲しみと怒りの物語でもあります。作品は1977年の出版で、現在は絶版になっていますが、メディアセンターでは読めますよ。
壮大なストーリーに圧倒されますが、ぜひ長期のお休みのときにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)