テーマ”大人になるってどういうこと?”

2011-05-10 21:05 | by 村上 |

                       
6年生にブックトークを行いました。
4月のオリエンテーションで、6年生が主人公の物語や6年生の学習で使う図書資料も紹介したのですが、それをもう少し詳しく、6年生にお勧めの本をたくさん紹介してほしいと担任の先生から要望がありました。テーマも紹介する本も一任でしたので、震災後であり、子ども達には”生きる””生き抜く”というテーマの本を紹介したいと思いました。 ただ、それだけでは重くなりすぎますので、生きる⇒働くということで、職業の本を絡めました。
 

 
 
皆さんは『大人になる』ってどういうことだと思いますか。
アフリカのある村のお話を読みます。
 

☆ヤクーバとライオン①勇気 
  ティエリー・デデュー著   講談社 2008 
(読み聞かせ)
日本の成人式とは大違いですね。この絵本には続編があります。
 

☆ヤクーバとライオン②信頼 
 ティエリー・デデュー   講談社 2008(内容紹介のみ)
絵本というのは低学年のためのものだけではありません。今、紹介した絵本のように高学年や大人向きのものもあります。外国では戦争や貧しさのせいで、学校に行くことができず働かねばならなかったり、一人で生き抜かねばならかったりする子どもがいます
 
 
 

☆イクバルの闘い-世界一勇気のある少年 
 フランチェスコ ・ダダモ著 鈴木出版 2004

 
パキスタンで本当におこった出来事を元にして書かれた物語です。
パキスタンと言ったら、最近話題になったことがありますね→ビンラディン!ビンラディンは出てこないのですが、ほとんどお給料ももらえずに働かされたため、そんなことはいけないと正しく声を上げた「勇気ある少年」。皆からも英雄のように称えられたのですが・・・
 
 
 
  

☆生きのびるために デボラ ・エリス著 さ・え・ら書房 2002
☆さすらいの旅 デボラ ・エリス著 さ・え・ら書房 2003
☆泥かべの町 デボラ ・エリス著 さ・え・ら書房 2004
 
こちらは勇気ある女の子が主人公。表紙の女の子、どうしてスカーフのようなものを巻いて顔を隠しているのでしょう?『泥かべの町』の表紙では坊主頭の、これも女の子。ファッションではなく、坊主頭にして、男の子のふりをしなければならなかったということなのだけど・・・イクバルもパヴァーナ(「生きのびるために」の主人公)も、日本では想像もつかないような厳しい現実の前で、しっかり自分の考えを持ち、勇気と知恵で生き抜こうとします。

さて、成人式は大人になったお祝いですが、働いて お金を稼いで 自分の力で生きていけるようになったときが本当の大人ですよね。皆さんは将来どんな仕事をしたいですか?
 

☆続しごとば 鈴木 のりたけ著 ブロンズ新社 2010
 
(1巻『しごとば』は貸し出し中だった)いくつかのページをめくり職業紹介。
宇宙飛行士のページでは、自分には縁が無いと思う人が多いかもしれないけど、女性飛行士も活躍しており、昨年あたり話題になった山崎直子さんは、千葉県松戸市で子供時代を過ごした人です。(山崎さんの伝記を紹介したかったが貸し出し中だった)
 
 
 
 
 
 

お笑い芸人になりたい人、いますか?
 
☆お笑いの達人になろう!②漫才 ポプラ社 2009 
 
この本、実際に活躍している漫才師さんへのインタビューも載っているから、お笑い芸人を目指す人、ぜひ、読んでみてください。
 

お医者さんになりたい人は、いるでしょうか?動物のお医者さんは?

☆わたしは海獣のお医者さん 勝俣 悦子 岩崎書店 2008
鴨川シーワールドのお医者さんの話です。
 
 では、木のお医者さんという仕事を知っていますか?

☆木の声が聞こえますか 池田 まき子 岩崎書店 2010
 

日本初の女性樹木医塚本こなみさんの話です。
塚本さんは子どもの頃からこの仕事をしたいと思っていたわけではなく、結婚して夫となった人が庭や植木を手がける会社の社長さんで、そのお手伝いをする中で、知識が必要になり勉強を重ねていったことがきっかけとなったそうです。今、塚本さんは、栃木県のあしかがフラワーパークの園長さんとなり、また、樹木医として日本を駆け回っています。「自然に生かされている」と語る塚本さん。
どんなことがきっかけになって、一生続けたいと思える仕事に出会えるかわかりませんね。
 
 
みんなはどんな仕事について、どんな大人になるでしょう?楽しみです。
(時間 20分)
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子ども達はよく集中して聞いていましたが、内容的に硬かったかもしれません。冊数も通常のブックトークより多かったです。ブックトーク後、すぐ手に取られたのは予想通り『続しごとば』と『お笑いの達人になろう!』でした。放課後、先生が『イクバルの闘い』を借りに来てくれました。

(船橋市立塚田小学校 中村貴子)

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