附属高等学校実践授業『過労死しない働き方』

2020-12-01 11:00 | by 岡田(主担) |

 今回も附属高等学校の授業とコラボした本を紹介します。
公民科(楊田龍明教諭)が「働くことのリアルに迫る」と題して授業を行いました。
出張授業として、著者の川人博氏に過労防止法に基づいた具体的な事例を示した
講義を行っていただきました。
本校での授業実践は本書p.105「7労働についての学び」に記載されています。
高校生はアルバイトで初めて労働条件の大切さを感じる機会があることも踏まえて紹介します。

『過労死しない働き方 働くリアルを考える』川人博 2020 岩波ジュニア新書

 授業内容は、本校の2年生が家族から職場での実情を聞き取り調査します。
その「リアル」をもとに生徒間での話し合いを行い、過労死の問題に直接関わっている、川人博弁護士から現場の話を伺いました。まとめとして手作り新聞を発行し、自分の意見を発表します。最後に東京学芸大学図書館において「附属高校生が学大生に送る 労働新聞 こんな就職はおやめなさい!」と題して大学生に向けて、6月から10月まで館内展示を行いました。

 展示ポスター
「附属高校生が学大生に送る 労働新聞 こんな就職はおやめなさい!」

学大生にも参加して欲しく「心に刺さった」新聞に投票をしてもらい、高大連携しての学びを試みました。就職活動を行なっている学芸大学の学生からもたくさんの共感をもらえる展示となりました。
詳細は東京学芸大学リポジトリで紀要論文にもなっておりますので、検索して読むこともできます。是非そちらもご覧ください。
             (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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