コロナ禍で生徒を守る、自分で守る

2021-04-01 14:03 | by 岡田(主担) |

 今回はYouTubeで活躍している精神科医 樺沢紫苑先生の本を紹介します。
「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、科学的な考えを示唆し、スモールステップ始められるようになっています。どこから読んでも理解できますので、今困っている生徒に寄り添う本だと言えるでしょう。


『精神科医が教える ストレスフリー超大全』樺沢紫苑 2020 ダイヤモンド社 498.39カ


文科省からの指導にもある通り、咋年度に引き続きコロナ禍での新学期スタートで、メンタル面で不安定な生徒が例年よりも多くなる可能性があります。本校では生徒支援部・スクールカウンセラーと協力して学校図書館に本校作成のパンフレット『こころの扉』を常設し、近くに複数の推薦図書を置き、生徒の心身の健康を守るように心がけています。



『つい心がかたくなになったとき読む本』丸山弥生 2009 すばる舎 146.8マ


『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールソン 2010 サンマーク出版159カ


『科学的に元気になる方法集めてみました』堀田秀吾 2017 文響社 498.39ホ


『自分の子気持ちをきちんと伝える技術』平木典子 2007 PHP研究社 361.45ヒ 

家庭はもとよりクラスや授業、クラブ、委員会などで生徒と接する際に様子を注意し、気になる様子があった場合は、関係の教員や保護者、関連機関で連携して対応できるように情報共有が必要となります。図書館ではせたがやチャイルドラインの広報紙も活用しています。生徒が何か困った時に相談できる窓口を紹介しておくことも、生徒を助ける大事な手だての1つです。支援情報も本も生徒が「ちらり」と気軽に覗ける状態にしておくことが肝要かと思います。

             (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

次の記事 前の記事