さまざまな税金を昔話で楽しもう!

2021-07-09 14:31 | by 渡辺(主担) |

桃太郎、鶴の恩返し、かぐや姫・・・など日本の昔話を題材に、「税の基本」を楽しく理解できるのがこちら、
『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?ー日本の昔話で身につく税の基本ー』高橋創、井上マサキ ダイヤモンド社
 
 例えば「舌切り雀」の大きなつづらには贈与税はかかるのか?「鶴のおんがえし」の鶴の食費は経費になるのか?

「かちかち山」で大やけどをしたタヌキは医療費を申請できるのか?など10話もの昔話をもとにさまざまな税金について解説しています。
 これまで税金の本で具体的な事例を紹介する場合は、A氏やB氏という記号で解説される場合がほとんどでした。しかし昔話を題材にしていることで登場人物やおきた状況をある程度わかっていることから、まるで身内におきた税金のドタバタ問題のように思えてきます。浦島太郎が竜宮城に行っている間、自宅の固定資産税は未払いが続いていたという例も、”確かにおじいさんに姿が変わるほどの時間が過ぎたのだから、延滞金もかさむだろうな・・・”というように、イメージがしやすいのです。きっと中高生にも読み物として楽しみながら税金について知ることができるでしょう。
 さて、この本のタイトルにもなっている桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのかどうか・・・それは読んでのお楽しみです!
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊有理子)


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