源氏物語

2023-12-12 11:23 | by 金澤(主担) |

 2024年のNHKの大河ドラマは、「光る君へ」です。来年は、『源氏物語』が人気になるのでは…その先駆けとして、今回は、源氏物語の解説書を紹介します。
『源氏物語解剖図鑑』佐藤晃子(文)伊藤ハムスター(イラスト)エクスナレッジ
(ISBN978‐4‐7678‐2961‐6)
 物語の全体を解説しているだけでなく、当時の皇族や貴族の暮らし、風習や文化や信仰などについても紹介されています。イラストも楽しく、登場人物をキャラクターで描いているので、人物のイメージもつかみやすいでしょう。
 第一部 若かりし光源氏、第二部 老いを迎える光源氏、第三部 光源氏の子孫たち といった構成になっています。巻末には、主要人物相関図もあり、索引もあるので、ちょっと調べたいときにも使えそうです。
『写真で見る 紫式部の有職装束図鑑』仙石宗久(著)創元社 (ISBN978‐4‐422‐20170‐2)
 長年、有職研究を行っていた著者が、紫式部が生きていた時代の装束を中心に解説しています。女性・男性・童の有職装束や宮中での遊びなどが、豊富なカラー写真で紹介されています。また、装束の素材や布をどのように染めていたのか、色の組み合わせ方などに関することや紫式部の生涯や源氏物語にまつわる衣食住も紹介されています。









(東京学芸大学附属世田谷小学校 司書 金澤磨樹子)

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