学校司書の役割と活動

2018-03-12 10:59 | by 井谷(主担) |

昨年末、学校図書館に関わる人たちに大変役にたつ本が発売されました。

『学校司書の役割と活動
~学校図書館の活性化の視点から~』
金澤 みどり【編著】
学文社
2017.12





 学校図書館が「読書センター」「学習センター」「情報センター」としての3つの機能を十分に果たすために、学校司書の職務として求められることは多岐にわたります。それをふまえ、本書の第1部では、学校図書館と学校司書の現状と課題について、報告書や答申、法律、理念、調査結果など、関連する資料や情報に基づいて考察しています。さらにこれからの学校図書館のあるべき姿として、様々な施設と提携するラーニング・コモンズとしてできることを提案しています。
 そして第2部では、実際に現場で働いている15人もの学校司書による具体的な実践事例が報告されています。
小学校・中学校・中高一貫校・高等学校・特別支援学校それぞれの学校司書の優れた実践の紹介が続きます。蔵書構築の際の留意点や、配架のちょっとした工夫から、子どもと本をつなぐ試み、そして授業支援の具体例と様々です。中には、「こんなことまでやっているの!?」と、自らと比べて落ち込みそうにもなりますが、今自分にできることから、真似できることから実践して、すこしでも生徒の学びに役立つ図書館を目指したいと思います。
 第1部では、しっかりとした理念を、第2部ではたくさんのヒントが得られる本です。本サイトのメンバーからも4人の司書が執筆しています。
   (東京学芸大学附属小金井中学校  井谷 由紀)

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