自由民権運動

2020-04-09 13:52 | by 岡田(主担) |

 日本史の教員から「自由民権運動について生徒に調べさせるのにどんな本がありますか」とのレファレンスがありました。近代史は難しい分野ですが、だからこそ本校が力を入れているテーマでもあります。
「手に取りやすい新書はどうでしょうか。内容は決して読みやすくはありませんが、複数の新書を連続して読むことで理解が深まります。」


「生きづらい明治社会」松沢祐作 2018 岩波書店


「明治デモクラシー」松沢祐作 2016 岩波書店


「自由民権運動」」松沢祐作 2016 岩波新書


「日本の近代とは何であったのか」三谷太一郎 2017 岩波書店


「明治史講義」筒井清忠 2018 筑摩書房

 ここでのポイントは、わからなくても複数の資料に当たるという点です。
得てして生徒は「ググる」ように一回で答えを求めたがります。
本来、資料活用はワンテイクではすみません。
行きつ戻りつする中で、核心に近づく喜びや学びを学校図書館では実感して欲しいと思っています。

             (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

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