「ゲルニカ」の絵から
2020-02-06 14:22 | by 渡辺(主担) |
昼休みのカウンターで高1の生徒と雑談をしていたときのことです。背後の壁に飾ってあるピカソの「ゲルニカ」のミニチュア複製画を見て、生徒が質問をしてきました。
生徒「この絵ってピカソが描いたんだよね、スペインのなんていう戦争なの?」
司書「これは1930年代のスペイン内戦。ゲルニカというのはその内戦のときに無差別の爆撃をうけた街の名前なのよ」と話をすると、
生徒「じゃあ、そのスペインの内戦の本があれば読んでみたい!」と言い出しました。
早速館内の資料を検索してみましたが、「スペイン内戦」というピンポイントの資料はみあたりません。そこで2類の歴史の書架へ二人で移動し・・・
生徒「この絵ってピカソが描いたんだよね、スペインのなんていう戦争なの?」
司書「これは1930年代のスペイン内戦。ゲルニカというのはその内戦のときに無差別の爆撃をうけた街の名前なのよ」と話をすると、
生徒「じゃあ、そのスペインの内戦の本があれば読んでみたい!」と言い出しました。
早速館内の資料を検索してみましたが、「スペイン内戦」というピンポイントの資料はみあたりません。そこで2類の歴史の書架へ二人で移動し・・・
まずはスペインの歴史関係の資料をチェック。高1でも理解できそうな資料を選びだしました。
『情熱でたどるスペイン史』池上俊一 岩波ジュニア新書
『スペインの歴史を知るための50章』立石博高 明石書店
スペイン内戦の前後の史実も知ることで、よりスペインの歴史への関心も深まるに違いありません。またスペインの歴史書と一緒に並んでいた
『母と子でみる ゲルニカ』早乙女勝元 草の根出版会
も写真が多く、生徒が興味を示しました。もともとゲルニカの複製画がスペイン内戦に関心を寄せる出発点になったので、この本も一緒に借りていきました。
課題やレポートのレファレンス以外に、こうした雑談のなかからもレファレンスが生じることがあります。こういうときは生徒の興味関心の火が消えないうちに資料を提供したいと思っています。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊有理子)