夏休みの課題 近•現代史に関連する映画を鑑賞しよう

2015-07-01 14:13 | by 岡田(主担) |

附属高校図書館では、5月から夏休み中の教科課題図書の選書、購入を行っています。
気が早いようにおもいますが、そのぐらいから準備を始めないと間に合わないのが現状です。そして、あっという間の7月です。
先日、世界史の教員が図書館カウンターにきました。
「夏の課題として映画鑑賞のレポートを出します。映画の内容は近現代史に関連するものならなんでも結構です。」
さあ、皆さんならどんな映画を選びますか?

「ポケモンなら大好きなんだけれど〜」
「残念でした、アニメはだめです」
「フルメタルジャケットを見たという生徒がいました」
「今年のアカデミー賞で話題になった、アメリカン•スナイパーは見たよ」
「他にどんな、映画がありますか?」

そこで、思いついたのが先日紹介してもらった映画です。
「ピクニック」 ジャン•ルノワール監督作品 1936撮影
http://crest-inter.co.jp/picnic/introduction.html
ジャン•ルノワールは画家で有名なルノワールの息子です。
その映像の美しさや美意識の高さは父親譲りといわれています。
この映画は完成前にドイツ軍により破棄されたとの事を附属の司書から聞きました。
映画がなぜ破棄されなければならなかったのかを考えながら鑑賞するには、大変いい機会だと思います。
国際問題の歴史や映画の持つ意味を問い直してみてはいかがでしょうか。

私自身、映画を教科(?)分類してから鑑賞するという事は今までありませんでした。
映像資料も学校図書館で扱う重要な資料の一つと考えて、生徒にすすめる力を養っていきたいと再確認した1日でした。

              岡田和美(東京学芸大学附属高等学校 司書)

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