妹へのプレゼント

2015-03-17 22:49 | by 渡辺(主担) |

  お昼休みのカウンターに、高校3年生の男の子がやってきました。
「司書さん、4歳になる妹の誕生日に絵本をプレゼントしようと思うんですが、何をプレゼントしたらいいのかわからくて・・・おすすめの本はありますか?」

という、とてもほほえましいレファレンスが。
まずは妹さんの日常の読み聞かせのようすを尋ねてみました。
 
すると、お母さんが『はらぺこあおむし』や『スイミー』、『ぐりとぐら』、『おだんごぱん』・・・・など、昔から読み継がれてきた絵本は、たくさん読み聞かせしていることがわかりました。

「妹さんは自分でも読みますか?」
と生徒に聞いてみると、
「声をだして読んでいるけれど、読んでもらうほうがまだ好きみたいです。」とのこと。
自宅にもいろいろ絵本を所蔵しているようなので、館内の絵本コーナで、実際に絵本をみせながらあらすじを紹介し、妹さんが気にいりそうな絵本を選んでもらうことにしました。

『しずくのぼうけん』、『つきのぼうや』、『だいくとおにろく』など、幼い頃に出合ってほしい絵本をいろいろと紹介していると、
「この絵本!この絵本なら妹もきっと喜ぶと思います!」と手にしたのは
 『まあちゃんのながいかみ』たかどのほうこ 福音館書店 1995年

 「そうですね!この絵本をプレゼントしたら、妹さんもまあちゃんみたいに髪を長くしたくなるかも!」
 
価格も高校生がプレゼントするには妥当な金額で、生徒は手帳に題名をメモして嬉しそうに帰っていきました。

(東京学芸大学附属国際中等教育学校:渡辺 有理子)

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