今年の東京は桜の咲き始めが早く、新入生を迎える4月上旬には校庭の桜もすっかり葉桜になっていました。若芽の新緑も美しいですが、やはり入学式にはピンク色の桜の花がよく似合います。

　本校メディアセンターの一角には季節ごとに装いを変える1本のシンボルツリーが机上に飾ってあるのですが、現在は風に揺らめくたくさんの桜の花を付けて、新入生の来館を心待ちにしています。
　同時にツリーの周りをぐるりと囲っているのが「桜の花が表紙に描かれた本」の特集です。ピンク色を基調に、満開の桜、儚げに散っていく桜、闇に仄めく夜桜など、様々な桜が表紙に描かれた本を並べています。この空間だけうららかな春の情景がしばらく残り、来館者を出迎えます。
　


　春は出会いの季節。子どもたちや先生方が素敵な本と出会えるよう、丁寧に環境を整えていきたいと思います。



　


(東京学芸大学附属竹早中学校　司書　中村誠子)

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