被災地に本を届けよう!
2011-10-02 10:09 | by 村上 |
大震災関連の学校図書館活動のひとつとして、富山県富山市立南部中学校司書 佐藤千雅子さんから1学期の活動記事を寄せていただきましたので、ご紹介します。
震災後、南部中学校の生徒会は、義援金を送ったり、被災地への応援メッセージの寄せ書きを被災地の中学校に送る活動を開始しました。そんななか図書委員会としてもなにかしたいと、図書委員長が佐藤さんに相談に来ました。今年の委員会の活動目標は「広げよう・本のちから」 です。委員長さんは、各家庭に眠っている本を送りたいと考えました。
震災後の混乱のなかで、生徒の善意がうまく活かされるのか、司書の佐藤さんはあちこちに問い合わせをし、具体的な対応策をさぐります。その結果古本もうけつけてくれる「絵本プロジェクトいわて」に送り先を決定し、南部中学校での<被災地に本を送ろうキャンペーン>は始まりました。
絵本プロジェクトいわて
ただ、不要になった本を送るのではなく、そこに込められたのはひとりひとりの大切な一冊
を、心をこめて被災地のみなさんに届けるという思いです。 図書委員会では、各家庭に呼びかけ、集まった本をきれにふいて風を通し、本の送り主にはメッセージカードを書いてもらいました。こららの一連の作業が終わり、荷づくりを開始したのは6月のこと。

書店からもらった新品の段ボール箱に丁寧に本を詰めた後、なにか物足り下な様子の図書委員さんたち。意を決したひとりが、佐藤さんに聞きました。「この箱に何か書いてもいいですか?」
そして出来上がったのが、写真のような、中学生の気持ちがこもったイラスト付きの段ボール箱6箱でした。

毎日届く多くの段ボール箱のなかでもイラスト付きの南部中学校の段ボール箱は目を引いたようで、無事確認が取れました。図書委員の皆さんのホッとしたことでしょう。7月になり絵本プロジェクトいわてからは、お礼の文書が送られてきました。
細やかな活動の様子は、下記のPDFファイルをごらんください。
震災直後は、本よりも緊急度の高い支援が求められましたが、時間の経過とともに、本の持つ力が必要とされているに違いありません。
送った本が必要な場所に届けられ、使えるようになるための支援も必要です。 学校図書館協議会のHPには、寄贈された本の整理にあたったボランティアの報告が掲載されています。
日本図書館協会東日本大震災対策委員会では10月から第3期支援活動が始まっています。詳細は下記のアドレスで見ることができます。
今後も震災関係の学校図書館活動をぜひお知らせいただければ、と思います。