『図書館で調べる』
2011-09-13 21:41 | by 村上 |

『図書館で調べる』 ちくまプリマーブックス新書
高田高史著 筑摩書房 2011
授業で学校図書館を活用する目的としては、当然その授業(教科)で学ぶべきことを資料を調べることで補足していくことが第一であることは言うまでもありません。けれども同時に、学校図書館を使うなかで図書館のしくみを知り、図書館を上手に使いこなせるようになれば、図書館に限らず、情報の扱い方がわかるようになります。
大人になって地域の図書館を使ったり、書店で本を探したり、ネット上で様々な情報を探す時にも大いに役立つスキルといえます。それをなかなか学校のなかで上手く伝え切れていないことを痛感しているのですが、6月に出版されたこの本は、中高生にもわかりやすく図書館で調べるときのコツや、そこから派生する様々な利点を伝えてくれる一冊です。
とはいうものの、この本に手を伸ばす生徒は少数派といえます。そこで司書や教員が様々な場面で直接児童・生徒に図書館の良さを伝えるためにもぜひ一読をお薦めします。第5章では小さな図書館(学校図書館)の魅力にも触れています。同じ著者による『図書館が教えてくれた発想法』柏書房 2007 共著で『図書館のプロが教える〈調べるコツ〉』柏書房 2006 もあわせてどうぞ。
東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子