使ってみよう「防災専門図書館」

2017-05-01 12:00 | by 岡田(主担) |

東京学芸大学附属高等学校では、公開研究授業「関東大震災」で防災専門図書館にお世話になりました。資料の相談、アーカイブスの紹介など充実した資料が豊富にあります。教員の皆さん、公開専門図書館を授業に活用してみませんか。授業に使える公開専門図書館として「防災専門図書館」を紹介いたします。


           公開研究授業「関東大震災」へ向けての図書館授業の様子


はじめまして。当館は「防災専門図書館」と申します。

文字通り、防災・災害・減災などの本を専門に収集し、提供する図書館です。

どなたでも無料で利用できます。

母体団体は公益社団法人全国市有物件災害共済会(http://www.city-net.or.jp/)です。

 


当館で所蔵している本は、災害資料といっても、地震や洪水だけではありません。火災や環境問題や戦災、交通事故なども扱っていますし、防災教育のお役に立てる本もあります。例えば…

 

土砂災害が起こる理由を知り、避難行動へ結びつける本には、『実験で学ぶ土砂災害』(土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会編 土木学会)があります。

土砂災害の仕組みを図入りで説明したり、実験する方法などが書かれたりしています。

 
 

子どもが災害にあったときに湧き上がる質問に答える本としては、『12歳からの被災者学 阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵』(土岐憲三ほか監修 日本放送出版協会)といった本もあります。

このように、生徒向け・先生向けのどちらもお使いいただける本をそろえています。


 

  

また、本だけではなく、調べ学習などで使えるWEBサイトもお知らせしています。その一つをご紹介しますと、Yahoo! Japanが公開している「災害カレンダー」があります。https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/ 過去に起きた災害を教訓として後世に伝えるために作られたサイトです。「過去にどんな災害があったのか?」それが、簡単な解説と写真等とでわかるようになっています。当館からも災害資料を提供しています。


さらに「防災いろはかるた」があります。諺をもじって防災を意識してもらえるよう、当館で作成したカルタです。例えば、「逃げるが価値(負けるが勝ち)」「備えあればうれしいな(備えあれば憂いなし)」などがあります。すでに様々な機関で、防災関連の展示や、カルタで遊びながら防災知識を学ぶイベント(カルタの札を取り、もとになったことわざを答えるゲーム大会)を実施された機関もあります。

http://www.city-net.or.jp/library/files/2016/12/b76a76832438b302b8d78d2158e918fc.pdf


 

閲覧室には、本だけでなく例えば100円均一ショップで揃えられる防災グッズの展示等もありますので、生徒でも防災グッズを意識できますし、気軽にご利用いただけるかと思います。

 

このように資料・情報など様々な方面からレファレンス対応していきます。ぜひお問い合わせ・ご来館ください。


ただいま、5月31日まで企画展「熊本地震の現在(いま)」を開催しています。

http://www.city-net.or.jp/library/archives/2614

当館の雰囲気を御覧になる機会にもなるかと思いますので、ぜひお立ち寄りください。


         防災専門図書館
         東京都千代田区永田町2-4-1 日本都市センター会館8階
         03-5216-8716 

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