読み聞かせ 地域とともに

2023-06-14 09:34 | by 村上 |

 今月は、元高校の国語科教諭&司書教諭として活躍され、現在は地元岡山で本を通して様々な活動をされている高見京子先生に、就学前の子どもたちへの読み聞かせをレポートしていただきました。尚、高見先生が所属している「プーさん文庫」の活動全般については、「読書・情報リテラシー」でも紹介いただきました。


ある日の「読み聞かせ」

 

 学校現場を離れ、時間に余裕ができたので、今、地域の文庫活動として「読み聞かせ」を行っています。

 私の属している「プーさん文庫」では、定例会を地区の公民館で週一回開いており(担当するのは月1回)、30分ほど乳幼児と保護者を迎えて、読み聞かせを中心に手遊びやちょっとした工作なども行います。

 高見の担当した6月13日は、「雨」というテーマで読み聞かせを行いました。

*はじまり 「かっぱ」(『ことばあそびうた』谷川俊太郎 文 瀬川康男 イラスト 福音館書店 1973) 
導入 絵本 『おくちをあーん』 (きむらゆういち 文 長谷川義史 絵 ひさかたチャイルド 2010)

面展台(写真左)から、子どものリクエスト

絵本 『あめがふってよかったね』(よしいたかこ 文 石倉ヒロユキ イラスト 佼成出版社 2010)

絵本 『あめあめぱらん』(木坂涼 文 松成真理子 イラスト のら書房 2014)

面展台から、子どものリクエスト

絵本 『あめふりさんぽ』(江頭路子 作 講談社 2014)

絵本 『おさんぽおさんぽ』(ひろのたかこ 作 福音館書店 2008)

歌  『てるてる坊主』

あそび『折り紙マジックシアター』より「てるてる坊主」
おわり 「さよならあんころもち」


 例会は、谷川俊太郎の『ことばあそびうた』のなかの「かっぱ」で始めます。最後は「さよならあんころもち」の「もぐもぐもぐ」で終わります。

この日は、別の部屋で、杉の子会(若いお母さん方の会)の料理教室があり、急遽数人面倒を見てくれないかということになりました。乳児だけとは違って、動きや反応もありダイナミックです。子どもが本を持ってきてせがむので、最初の予定とは変わりましたが、それもまた楽しいところです(そのため、流れがちょっと悪かったかもしれません)。「てるてる坊主」の歌を初めて歌ったというお母さんもいました。30分経っても部屋はもう少し使えるので、後は自由に本を読んだり走り回ったり。楽しい会となりました。

 














↑ 公民館での読み聞かせの様子

 1ヵ月前の5月9日は、「こどもの日」をテーマに読み聞かせをしましたが、やはりはじまりは「かっぱ」で、おわりは「あんころもち」です。この日は、こいのぼりの歌を歌ったり、「クルクルこいのぼり」の工作、またおおばこで草相撲もしました。『たんぽぽのたねとんだ』(すずきゆりいか作 ごんもりなつこ絵 福音館書店 1993年)の絵本を読み聞かせしたあとは、春の草花を見せながら、子どもたちに草花紹介もしました。


 実は、草花や工作・折紙などの準備、歌の歌詞・キーボードも用意したのですが、参加者は1組の親子だけ。友達が親子ともにいないのは寂しいかなと思ったのですが、かえって濃密な楽しい時間を持つことができました。お母さんからは「贅沢な時間をすごさせてもらいました」との言葉をいただきました。

 定例会は、予約制ではないので、始まってみないと参加人数もわからず、顔ぶれをみて臨機応変に対応していますが、春の会やクリスマス会は参加者を募って行っています。「プーさん文庫」の活動については、こちらにも書かせていただきましたので、併せてお読みいただけると幸いです。

(元司書教諭・プーさん文庫 高見京子)

 



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