たね いっぱい!
2013-06-14 17:35 | by 中山(主担) |
「おさえてごらん。ぱち ぱち ぱち
さわってごらん。 ぴょん ぴょん ぴょん
おしてごらん。 ぴん ぴん ぴん
…
ゆらしてごらん。 ぱら ぱら ぱら …」
言葉のリズムにのって、
科学的な植物の種の絵が かわいらしく見えてくるから不思議です。
実は この本は <たね>特集 第3弾の読み聞かせです。
国語で「すみれとあり」の説明文を学習する本校の小学2年生には
4回連続で、<たね>を特集して、読み聞かせをしました。
かたや 擬人法を使って抒情的に、タンポポの生態を表し、
かたや 科学的な問いかけとその答えを明快に表ており、
〈読み比べ〉をします。
同じことを言うのに、ずいぶん違った表し方をしています。
一方にしか出ていない情報もありますね。
先に紹介した
3回目の『たねがとぶ』の作者が、甲斐信枝さんだというと、
「あ、『たんぽぽ』の人だ!」 と、気づく子もいます。
著者を読みあげることも多いものですから。
3回目はもう1冊読みました。
ふくをきかざる たね (被子植物) と はだかのたね(裸子植物)
オオミヤシは最大のものは25キログラム と聞くと
みんなの体重と同じくらい…
遺跡で千年眠っていても、まいたら4週間後に芽を出した…
ビッグな絵に簡潔な言葉で、
ぴしっと伝わってくる心地よさがあります。
知識の絵本が続いたので、幼年童話を読みました。
ちょっとふしぎな えんどうまめ になった結末に 、
こどもたちは 「やっぱり、 ほらね!」と 満足顔でした。
ちょうど、ミニトマトやジャガイモを育てているところだったので
水をやらない まあちゃん のようでは 困りますね と、 担任の先生方 ひとこと ありました。
<たね>特集、もう1冊、続けようかしら…。
(東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀)