字のない絵本

2014-06-13 07:38 | by 中山(主担) |

  雨の降る日に、読みきかせ。いままで、小学校中学年にしか、紹介してこなかったのですが、今年は1年生で取り上げてみました。

 ピーター・スピア 『雨、 あめ』 評論社 1984年

マリー・ホール・エッツの『もりのなか』から読みきかせをはじめる1年生です。海外の絵でも、まったく抵抗感はないようでした。

  字のない絵本の読みきかせです。
「これは字のない絵本です。
でも、絵をちゃんと読んでいくと、お話がわかります。絵をよく読んでくださいね。」と、表紙を見せながら、前置きして、
ゆっくり、ページをめくります。
 メディアリテラシーというか、絵本のリテラシー育成ですね。

  絵を見てもらって、気づきを促し、読み手である私と子どもたちとで対話しながら、読み込んでいきます。

  入学してからの緊張も溶けて、教室で自由に発言できるようになってきていることが、感じられました。

 姉と弟が、雨の日に外に出て、目に映ること、いろいろ遊んでいく様子は、子どもたちにも覚えのある楽しい体験のようで、つぎつぎと読み取った絵について、語っていきます。
 私のほうも、物語のリズムと対話のリズムを崩さないように、ページをめくっていきます。

 最後のページを閉じると、「あ、つながっている!」と、子どもたち。
 『もりのなか』の表紙と裏表紙がつながっていることを教えたので、ちゃんとチェックが入りました。
 もう一度、表紙を見せてから、表紙と裏表紙をつなげて見せます。

 雨の日の楽しいひと時でした。


 次は 太田大八『かさ』文研出版 1995年 を読みます。これまた、字のない絵本です。

     (東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀) 


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