ぜったいたべないからね!
2014-11-04 01:07 | by 中山(主担) |
好き嫌いが激しい妹に、なんとか嫌いなものを食べさせようとするお兄ちゃんは、新しいユニークな名前をその食べ物につぎつぎとつけていきます。この兄妹のやり取りがおもしろい。小2や小3に読みきかせると、ちょっとした遊びができます。
『ぜったいたべないからね』 ローレン・チャイルド 木坂涼訳 フレーベル館 2002年
はじめに読み手の私が嫌いだった食べ物を紹介します。「君たちにもあるでしょう。」と言って、子どもたち一人ひとりにクレヨンで、苦手で嫌いな食べ物を1つ大きく書いてもらいます。
「そう、ではね、この本にでてくる妹も嫌いな食べ物がいっぱいあるんだけどね…」と言って、絵本の読み聞かせをします。
にんじんは「えだみかん」というものではるばる木星から届いたものだという…
グリンピースは「あめだまみどり」で地球の反対側では空から降ってくるというし、,
じゃがいもはくもぐちゃらん…、大嫌いなトマトは………
読みきかせが終わったら、話に出てきたすべての食べ物の絵を見せながら、
「〇〇にみえるけど、〇〇じゃなくて、何だった?」「それはどんなたべものだった?」と確認します。
「さて、君たちもさっき描いたものはなんという名前になるかな?それはどんなたべものなの?」と
フェルトペンで、絵の近くに名前と説明を書いてもらいます。
その画用紙を輪郭に沿って適当な形に切り抜き、クラス全員の作品を濃い色の模造紙に貼り、掲示します。
野菜が多いですが、勢ぞろいの食べ物たち。ユニークな名前とともに、「私描いたのはこれ!」「〇〇ちゃんはこれが苦手だったんだ、僕もおなじ。」とか、「でも、今度は食べるもん!」とか、「この名前おかしくって、おいしそうだね。」と、いろいろ話もりあがります。
(東京学芸大学附属小金井小学校司書 酒井由美子)