読書・情報リテラシー
スピーチのための資料探し
2011-01-13 21:40 | by 村上 |
本校では、1年生は3学期にスピーチコンテストが毎年行われます。そこで、今年は国語の授業のなかで1時間図書館を使って、スピーチのための資料探しをしました。
事前に授業のなかで、スピーチに関する学習を進め、ある程度話す内容について考えてもらったうえで図書館にやってきた1年生を前に、司書から10分程度話をしました。伝える内容は
1.自分のためのスピーチ学習であることを自覚しよう
2.長く話すより、短く話すことは難しい
3.聞く人にとって面白いスピーチ、話し手として手応えのあるスピーチをしよう
4.そのためには自分が今関心を持っているテーマで資料を探してみよう
ということで.もし司書がスピーチをするなら・・・という設定で話をしました。
最近司書が興味を覚えたこと→芸人 いっこく堂の腹話術 ”なぜ唇を閉じたまま声をだすことができるの?”
テーマは腹話術に決定
まずは百科事典をひいて腹話術を調べてみる 新しい発見 →腹話術は古代ギリシャでは神のことばを伝える人が用いたという説もあり。
次に声について調べてみよう →4類 音響学424 「図解雑学音のしくみ」
医学 490 「小学生の『体のしくみ』大疑問」
7類 音楽 760 「音のふしぎ百科」
腹話術の本は中学校の図書館にはなかったので公共図書館で検索してみた結果
![](./../uploads/journal/717.jpg)
そして
スピーチ原稿作成のために →8類 言語生活809 「自分を伝える」を紹介
これらの本を、
「中学生・高校生のための探求型スキルワーク」桑田てるみ他著 チヨダクレス株式会社発行 の中の、「NDCマップで確認しよう」というワークシートを使用し、書き込んでみせました。ひとつのテーマも角度を変えるといろいろな分類番号が与えられていることを意識してもらいたいからです。
その後、カウンター前に百科事典と統計類の資料があること、公共図書館の資料が検索できて借りられること、スクールヨミダスのデータベースが利用できることを伝え、あとは残り時間各自自由に資料をさがしてもらいました。
資料が見つかって、テーマを決定した生徒には、使う資料のがどの分類に位置するかをワークシートに記入してもらいました。テーマによっては一つの分類にかたまっているものも多いので、こちらが意図したような複数の分類の棚を探せた生徒はそれほど多くはありませんでしたが、百科事典やデータベースを使う姿も見受けられ、図書館を使う良い機会にはなったように思います。そして、何より図書館をブラウジングすると、思っても見ない掘り出し物が見つかるということをぜひ経験してほしいという司書のいちばんの願いはかなえられた気が。「お、こんな本見つけてくれたのね!」とちょっと嬉しくなる一日でした。
この授業全体の流れは、いずれDBにも掲載する予定です。具体的なワークシートは続きを読むをクリックすると見られます。
文責 附属世田谷中学校 司書 村上恭子
ワークシートはこんな感じです。