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GAKUMOキャラクター入りの特製帯を使って中2おススメコーナー

2024-05-22 16:50 | by テストユーザ |

 2024年6月、当サイトがリニューアルしたことを記念して、GAKUMOキャラクターが入った特製帯をダウンロードできるようにしました。製作者は、もちろんGAKUMOの生みの親、ムラタエイコさんです。本校ではこの帯をどのように使っているかを紹介します。


 小学校や中学校では、国語の授業で、「本の帯」を作っている学校もあると思います。素敵な活動ですね。ただ、帯を作るにはそれなりの時間がかかります。また、国語の授業者のネライとしては、本の魅力を短い文章にしてどう伝えるかを児童・生徒に考えさせたい…という場合もあります。そこで、いつでも手軽に使える帯を学校で作ってしまうのはどうだろうと考え、ムラタさんに依頼しました。

 A3用紙にカラー印刷して、あとはカッターで切り分けるだけです。普段は図書委員や司書が本を紹介するときに、使っています。

 この春、中2の国語の授業でもこの帯を使ってもらうことになりました。教科書単元で椎名誠の「アイスプラネット」の鑑賞をした後に、学校図書館で各自読みたい日本の小説を見つけ、その本を借りてミニ読書会をしたので、当然本が返却されます。2年生が読んだ本を1箇所にまとめてコーナーを作ってはどうかと先生に相談したときに、思い出したのがこの帯のことです。せっかくなので、これを使ってもらいたいと、先生に提案。 結果、先生からは、『アイスプラネット』での読書会を踏まえて、読んだ本の魅力を帯にひとこと書くという課題が出されました。

 司書の私からは、その際帯を巻くと分類番号が見えなくなるので、913だけ押してあるラベルと、本のバーコードを手書きするためのミニシールと、さらにしおりがわりに細長く切った画用紙を渡しました。こちらには、上部に小さな○が印刷してあります。ここにどんな本かがわかるフェイスマークと、顔の上に4文字で感情を表すオノマトペを入れてほしいとお願いしたのです。それからラベルの中段には、作者の頭文字も入れます。本校は、日本文学に限り、著者の頭文字だけでは探しにくいので、例えば東野圭吾作品なら、Hi として、は行の中はあいうえお順に並んでいるというわかりにくい分類なので、この機会に理解してもらおうという意味もありました。

 読書会は本を借りてから1週間後に行ったため、当然全部読み終わらない生徒もいたので、先生からは、残りをゆっくり読めるよう運動会終了後に返却という指示がありました。現在8割ぐらいの生徒が返却してくれたので、カウンター前に特設コーナーを作りました。

 返却時に、帯が巻かれ、ラベルが正しく貼られ、バーコード番号がついていて、しおりにフェイスマークとオノマトペが書かれているかをチェックし、返却処理をして名簿にチェックという一連の作業をしていると、何かしら抜けている生徒が結構います。足りないところを再度お願いしながら生徒とやり取りをするので、マスク姿が続きなかなか覚えられない生徒の顔と名前が少しずつ一致するのもやって良かったことの一つかもしれません。

 

   本は分類番号順に並べたので、同じ作家の複数の作品が並んでいたりします。また、本を選ぶ時に中学生を主人公に描いたY A作品を多数紹介したので、それらの作品も並んでいます。夏休みにこれらの本が手にとってもらえる機会になると嬉しいなと思っています。

 このGAKUMO特製帯ですが、ムラタさんのご好意により、「GAKUMOのひみつ」からダウンロード出来るようにしました。みなさんの学校でもぜひ活用してはいかがでしょう?

            (東京学芸大学附属世田谷中学校 村上恭子)


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