読書・情報リテラシー

中2に図書館検定

2010-11-08 09:38 | by 村上 |

図書館案内図中学2年生へのオリエンテーション
 新学期はあわただしい時期です。まだ落ち着いて授業が進められない時期であったりもするので、図書館の為の時間を貰えるチャンスでもあると、公立中学校の先生から伺いました。そこで、今年初めて、2年生へのオリエンテーションの時間をもらいました。課題もないのに、なぜ図書館に集合をかけられているんだろう・・・と不思議な顔をしてやってきた2年生。男女別に5人ずつの班で机に座って貰いました。
 この日、行ったのは図書館検定。2年生になると、本校ではテーマ研究というのが始まります。半年ほどかけて、自分のテーマに沿って研究やものづくりを行う学習です。「今年はテーマ研究で、図書館を利用することも増えるよね。そこで昨年1年間図書館を使ってきて、どれぐらい使い方が身についたかを、検定試験を行います。」と説明。
 初級・中級・上級という順番で行っていきました。検定試験とはいえ、初級のみ相談なし、中級・上級は班で相談していいよ・・・というラフな進め方をしました。上級は、全員で考える形で、こちらからもヒントを出しました。最後に答え合わせをし、自分で○をつけ点数を書き込み、終了。残った時間は、国語の課題用の本を選び、書誌情報を抜き出してもらいました。
 ひざ・ビザ・ピザの問題は、携帯の変換の順序と同じだからわかる!・・・と言われました。索引という言葉を思いつけない生徒がけっこういたこと、また司書という職業の認知度は個人差が。ウィキペディアはほとんどの生徒が知ってはいましたが、自由に書き換えられることは知らない生徒がいました。図書館がすべての人の知る権利を保障する場だという発想は、ほとんどの生徒になく、こちらのヒントに、なるほど!と納得している様子が。
 初めての試みでしたが、時期的には図書館の使い方や、図書館の意義を伝えるいい機会になったような気がします。やり方や内容については、まだまだ改良の余地がありますが、参考のために検定試験を掲載します。
 
図書館検定.doc
                                                                 附属世田谷中学校司書 村上恭子

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