「色」の世界を楽しもう!
2021-10-07 10:10 | by 渡辺(主担) |
季節は夏から秋へと移り、町を歩く人たちの服装も少しずつ秋を感じさせる色味に変わってきました。
さて秋といえば”芸術の秋”ともいいますが、今日はさまざまな書架から「色」にまつわる本を探す旅をしてみることにしましょう!
まず、芸術といえば美術の本が集まっている7類の書架ですね。ここにはたくさんの色に関する本が並んでいます。その中から紹介するのは
『世界でいちばん素敵な色の教室』(橋本実千代(監修)三才ブックス2019年)
この本には、色にまつわるさまざまなエピソードが紹介されています。「非常口のマークが緑なのはどうして?」「ペットボトルのキャップにオレンジ色が多いのはなぜ?」など、私たちの身近にある色の秘密をたくさん教えてくれますよ。答えを知りたい人はぜひこの本を。
ところでお店に入ったとき、つい手にとりたくなる商品ってありませんか?または素敵な看板を見て思わず立ち寄りたくなるお店など、私たちは知らず知らずのうちに、目に入った色に影響を受けることがあります。それは偶然なのでしょうか、それとも計算されたことなのでしょうか・・・
さて秋といえば”芸術の秋”ともいいますが、今日はさまざまな書架から「色」にまつわる本を探す旅をしてみることにしましょう!
まず、芸術といえば美術の本が集まっている7類の書架ですね。ここにはたくさんの色に関する本が並んでいます。その中から紹介するのは
『世界でいちばん素敵な色の教室』(橋本実千代(監修)三才ブックス2019年)
この本には、色にまつわるさまざまなエピソードが紹介されています。「非常口のマークが緑なのはどうして?」「ペットボトルのキャップにオレンジ色が多いのはなぜ?」など、私たちの身近にある色の秘密をたくさん教えてくれますよ。答えを知りたい人はぜひこの本を。
ところでお店に入ったとき、つい手にとりたくなる商品ってありませんか?または素敵な看板を見て思わず立ち寄りたくなるお店など、私たちは知らず知らずのうちに、目に入った色に影響を受けることがあります。それは偶然なのでしょうか、それとも計算されたことなのでしょうか・・・
その秘密がわかるのが、6類にある『図解で分かるヒット商品の配色術』(デジタルハリウッド(監修)誠文堂新光社 2008年) 表紙を見るだけでもお菓子、シャンプー、ノート、カップラーメンなど、買ったことがある商品や食べたことがある物がずらりと並んでいます。単純に「目立つから赤にしちゃおう!」ということではなく、そこには緻密な色彩戦略が・・・。商品ごとに詳しい解説がついているので、企業側からみる色の世界がわかる面白い一冊です。
さて、4類の理科の世界からはこちら、『自然のだまし絵 昆虫の擬態』(海野和男著 誠文堂新光社 2015年)です。昆虫のなかには、自分の身を鳥などの外敵から守るために、緑の葉や茶色の枯れ葉にカムフラージュして姿を隠す虫がいます。緑といってもさまざまな緑がありますが、どれほど見事に周囲の色と同化するのかはぜひこの本の写真を見てほしいです!
最後にご紹介するのは、皆さんが大好きな文学の9類から。ドイツの文学、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』(岩波書店 1982年)です。
すでに読んだことがある人もいるかもしれませんが、読んだ人は単行本で読みましたか?それとも上下巻分かれた文庫本で読みましたか?
実は単行本を開いてみると、中の文字は緑と赤で書かれているのです!赤い文字で書かれているところは現実の世界、緑の文字は不思議なファンタジーの世界。色が違うことで、主人公の少年が今どちらの世界にいるのかがわかるのです。
残念ながら文庫本は黒一色。黒文字は読み慣れていますが、ぜひこの作品は単行本で色文字の違いを楽しみながら読んでもらいたいです。
(東京学芸大学附属国際中等教育学校:司書 渡邊有理子)