ほかほか本
2021-12-08 11:16 | by 松岡(主担) |
寒い季節がやってきました。今回は生活の基本でもある衣食住の視点から、読んだらあたたまる「ほかほか本」を紹介していきたいと思います。
〈身につける「ほかほか本」〉
『セーターになりたかった毛糸玉』
津田直美/著 ブロンズ新社
2002年
冬になると手袋やセーター、マフラーなどのニット製品が活躍します。手芸が好きな人は自分で編むのもいいですね。このお話に出てくる毛糸玉もセーターになるのを楽しみにしていましたが、思い通りにはいかなかったようです。さて、この毛糸玉は無事セーターになれるのでしょうか。
本の中では毛糸玉もおしゃべりをして自分の気持ちを話してくれます。そんな風に想像していくと、身につけるものに守られているような気持ちになるかもしれませんね。
〈身につける「ほかほか本」〉
『セーターになりたかった毛糸玉』
津田直美/著 ブロンズ新社
2002年
冬になると手袋やセーター、マフラーなどのニット製品が活躍します。手芸が好きな人は自分で編むのもいいですね。このお話に出てくる毛糸玉もセーターになるのを楽しみにしていましたが、思い通りにはいかなかったようです。さて、この毛糸玉は無事セーターになれるのでしょうか。
本の中では毛糸玉もおしゃべりをして自分の気持ちを話してくれます。そんな風に想像していくと、身につけるものに守られているような気持ちになるかもしれませんね。
〈食べる「ほかほか本」〉
『グラタンおばあさんとまほうのアヒル』
安房直子/作 いせひでこ/絵
小峰書店 2009年
次に紹介するお話の主人公はグラタン皿に描かれたアヒル。グラタンの大好きなおばあさんが風邪をひいてしまい、お買い物に行けずに困っていると、グラタン皿のアヒルが飛び出しておばあさんを助けてくれるのです。ですがこのあと、アヒルはおばあさんのお皿から「家出」をしてしまいます。
お話も楽しいですが、おばあさんの作るグラタンの描写がとてもおいしそうな作品です。
〈住まいの「ほかほか本」〉
『だんろのまえで』
鈴木まもる/著 教育画劇
2008年
雪の中、道に迷った男の子が見つけた一本の大きな木。その木についたドアを開け、中に入るとそこには暖炉が。暖炉にあたってうさぎや動物たちと一晩あたたまり、元気を取り戻した男の子は帰っていきます。
表紙の絵からもわかるように、暖炉の温度が伝わってくるような挿絵がとても魅力的な絵本です。
暖炉やたき火はなかなかお目にかかれない時代になってしまいましたが、火には暖まるだけでなく、眺めることで心が落ち着くなどの効果もあるようです。
本そのものには温度はありませんが、絵や文章から伝わる温度があるように思います。「ほかほか本」でどうぞあったまってください。
(東京学芸大学附属小金井小学校 司書 松岡みどり)