研究

2023-11-10 08:50 | by 金澤(主担) |

 4年生に「研究」をテーマにブックトークを行いました。
 
 皆さんは、Laboratoryの時間(本校で行っている個人探究の時間)は、順調に進んでいますか?今日は、「研究」をテーマにブックトークをします。
 まず、最初に紹介する本は、朝の連続テレビでおなじみの牧野富太郎さんの伝記絵本です。
『草木とみた夢』谷本雄治(文)出版ワークス
 日本初の植物図鑑を出版し「日本植物学の父」と呼ばれている牧野富太郎さんの伝記絵本です。
 牧野さんは、小さい時から草花が大好きでした。枝や葉のつきかた、花のつくり、タネの様子などよく観察し、それが良くわかるように詳しく絵にしました。植物の研究が遅れていた日本で、たくさんの草花を観察し、標本を40万枚もつくり、新種もたくさん発見したそうです。
 どんな子ども時代を過ごしたのか、研究は順調に進んだのか?植物を愛し、多くの人に植物のことを知ってもらいたいと思って研究を続けた牧野さんは、どんな人物だったのでしょうか?
 

 牧野さんは、植物が大好きでした。昆虫大好きの小学生の太郎君が、クワガタを飼育・観察した3年間が描かれているのが、
『クワガタクワジ物語』中島みち(著)偕成社 です。

 著者の息子(本では太郎君)は、自分でつかまえたクワガタに名前(クワイチ・クワジ・クワゾウ)をつけて飼い始めました。飼育していた3年間の間にクワゾウが家出するといった事件が起きたり、クワガタのことをもっと知りたくなって、昆虫館や博物館に行ったり、珍種を探しに御蔵島へ行ったりと様々な体験も描かれています。
 大事なクワガタたちと過ごした3年間を一緒に体験してください。












 
 クラスで生き物を調べることになりグループで虫の研究をしたのは、

『ぼくらのなぞ虫大研究』谷本雄治(作)あかね書房
 翔太のクラスでは、3人グループで生き物を調べることになりました。くじ引きで決まった翔太のグループは、厚志と香織の3人です。厚志と香織は、自分の考えをはっきり言って対立ばかりしていました。翔太は、自分の考えを言うのが苦手で、2人に振り回されてばかりです。しかし、虫が大好きな翔太が、外来種のヨコズナサシガメをケヤキの木で見つけてから、研究が進みそうです。
















 グループで調べるテーマを「トイレ」にしたのは、
『昨日のぼくのパーツ』吉野万理子(文)講談社
 学校でウンコをする人をバカにしていた大志でしたが、学校でウンコをしたら罰ゲームを受けるという遊びをするうちに、便秘になってしまいます。だれにも相談できずに困りましたが、いとこのお兄ちゃんに相談でき、無事に治すことができました。これをきっかけに、周りに目を向けてみると、トイレの悩みを持っている人が、案外いることに気がつきました。トイレが近くて困っている人、和式トイレが使えずに困っている人、手術をしてトイレに行けなくなったじいちゃんのことなど・・・
 トイレをテーマに調べてみることにしました。調べ方がわからず、戸惑うこともありましたが、グループの仲間で知恵を出し合って調べました。


 



『パンプキン! 模擬原爆の夏』令丈ヒロ子(作)講談社

 夏休みの自由研究で、いとこが「パンプキン」について調べるために私のおじいちゃんの家にやって来ました。「パンプキン」とは、「模擬原爆」のことで、原子爆弾を落とすための練習用の爆弾だそうです。そんな爆弾があるなんて知らなかった私は、おじいちゃんから話を聞き、私もいとこと一緒に調べることにしました。














 (東京学芸大学附属世田谷小学校 司書 金澤磨樹子)

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