附属高校 読書会 『「しがらみを」科学する 』山岸俊男著
2012-12-10 11:44 | by 岡田(主担) |
附属高校では読書会で『「しがらみを」科学する』 山岸俊男著 ちくまプリマー新書
を取り上げました。
高校図書館では読書会を深めるための関連ブックトークを行います。
『「しがらみ」を科学する』 山岸俊男著 ちくまプリマー新書 2011年です。
『しがらみ』は『科学する』のに立証が難しいので他の本を読み解いてデーターも見てみましょう。
皆さんのリアルとどう一致しますか?
『若者の気分 学校の「空気」』本田由紀著 岩波書店 2011年
「人間の道徳性」を生物学からの視点で読んでみましょう。
クジャクの羽、雄と雌、角、牙、さえずり等。生物としての「なぜ」に答えます。
ちなみに、著者の長谷川真理子さんはOGで本校の講演会にもきて下さいました。
『生き物をめぐる4つの「なぜ」』長谷川真理子著 集英社新書 2002年
人との関係の複雑さを事実として丁寧に書きたいと筆者は事件を追っています。
「秋葉原事件」中島岳志著 朝日新聞出版 2011年
いじめやコミュニケーションでの暴力を描いた絵本もあります。
「名前をうばわれたなかまたち」タシエス著 さ•え•ら書房 2011年
筆者は他者とかかわる身体の育成のなかで
「学校教育がネトゲでの見知らぬ人との「つながる」「協同する」「社会を作る」行為とちがうのは、
生身の身体を持つ人間同士が出合い、関わるということである。」と書いています。
体育教育から見た社会性についてです。
「体育科教育」学校教育は社会性の育成にどう向き合うべきか 藤原幸男
大修館書店 2012 03
『ほぼ日刊イトイ新聞』
ちなみに、この読書会では著者の山岸先生とも
直接お話しする機会を得ました。
生徒達はほぼ日刊イトイ新聞+山岸先生+筑摩書房さんとの討論会に参加してきました。
(東京学芸大学 附属高校図書館 司書 岡田和美)