おすしのさかなはどこから(森は海の恋人)
2014-06-19 05:41 | by 岡島(主担) |
小学校5年生は、社会科で水産業の学習をします。
そこで、水産業の学習をする前に、ブックトークをします。
みんなは、おすしが大好きですよね。おすしがどうやって作られるか知っていますか?
『おすしのさかな』川澄 健 監修 ひさかたチャイルド
まぐろ、さけ、いか、えびの海の中からおすしになるまでを読み聞かせします。
みんなは、魚がどこで生まれ、どうやって育ったか、海の中がどうなっているか知っていますか?
『アマモの森はなぜ消えた』山崎洋子構成 海をつくる会 写真・監修 そうえん社
読み聞かせをします。
読み聞かせをします。
海の中に生える植物というと、おみそしるでよくたべるワカメや昆布を想像しますが、アマモは海中で花をさかせ、種をつける植物です。アマモは、海にはえる植物で、多くの生きものの産卵、保育、生育の場であり生きものたちが暮らす海の森です。アマモをふやすことにより、豊かな美しい海がもどります。
では、アマモをふやすにはどうしたらいいでしょうか?
『鉄は魔法つかい』命と地球をはぐくむ「鉄」物語 畠山 重篤 小学館
海を豊かにするには、植物プランクトンや海藻が必要で、魚も貝も育つことができません。植物プランクトンが育つためには、鉄が重要な役割をしています。みんなの体にも鉄があり酸素をとりこむのに大切な役割をしています。海の中の鉄は、川の上流の森林に雨がふり、木の葉がくさった腐葉土からフルボ酸鉄ができます。植物プランクトンや海藻は、フルボ酸鉄のおかげで栄養をとり成長します。
『漁師さんの森づくり 森は海の恋人』畠山 重篤 小学館
では、海の中の様子を見てみましょう。
『海中記』 小林 安雅 福音館書店
イカタコのあかちゃんやさかなたちの食事の写真をみせ、こどもたちといっしょに海の世界を楽しみます。
次は自然を大切にしながら、漁をしている人の話紹介します。
『おじいちゃんは水のにおいがした』 今森 光彦 偕成社
80歳を超える田中さんは、必要な分だけ魚をとって暮らし、魚をとるだけでなく、川をきれいにしています。
水産業の本はほかにもたくさんあります。
日本の水産業 ポプラディア ポプラ社
日本の農林水産業 すずき出版他
いろいろな本から調べてみたいことを探してください。
(東京学芸大学附属竹早小中学校 司書岡島玲子)
こどもたちには、森は海の恋人や命と地球をはぐくむ鉄ものがたりの本に出会い、地球のすべての生きものがつながっていることを知ってもらいたいと願ってブックトークをしました。