いろいろな学校

2018-05-10 17:34 | by 岡島(主担) |

メディアセンターでは、テーマ展示で「いろいろな学校」を特集しました。
5月は子どもの日もあり、世界の子どもに目をむけてほしく、ブックトークを行うことにしました。
対象4年生

 「みなさんは学校にいくのはどのようにして、通学していますか?」と問いかけました。
『すごいね!みんなの通学路』ローズマリー・マカーニー  西村書店











『すごいね!みんなの通学路』の読み聞かせを行いました。
(世界中の子どもたちが通学する姿をとらえた写真絵本です。自然災害に負けずに通学したり、川・山道や危ない崖を登ったり、自分の机や飲み水を入れたたらいを持って学校にいくこどもを紹介しています。)

「どんなに大変でも子どもたちは一生懸命に学校へ向かっていましたね。いろんな国の子どもたちが出てきました。

世界には色んな学校があります。

みなさんはどうして学校にいくと思いますか、楽しいことだけでなく、世界には学校にいきたくてもいけない子どもたちがいます。」
















『ぼくたちはなぜ学校にいくのか』石井光太  ポプラ社

 「15歳のマララさんは、少女が学校へ行くことを禁止した武装グループを批判し、教育をうける権利を主張した為、下校途中、銃で頭を打たれ重体になりました。マララさんは奇跡的な回復をとげ、国連で演説をおこないました。「銃ではなく、本とペンを。戦場ではなく、学校を。」この本はマララさんの演説と石井さんの考えをみんなに伝えようと書かれています。マララさんのこと、働き詰めのインドの子どもたちやウガンダで誘拐され、少年兵にされた子ども、外国だけでなく、日本の貧しい家庭の話が載っています。」










『アフガニスタンの少女』長倉洋海  新日本出版社

 「マララさんの住んでいたパキスタンと同じようにアフガニスタンでは、男子だけ学校にいけ、女子は学校にいけませんでした。ここに出てくる学校は山の学校で女の子も通っています。教室もコンテナです。アフガニスタンの子どもたちの日常や希望が書かれています。少女マジャミンの夢は先生のなることだそうです。みなさんもどんな夢をもっていますか。」

次の紹介する本は

『国際理解に役立つ世界の衣食住 世界の学校』 小松義夫 小峰書店

 「こどもたちの登校前から放課後まで載っています。」教科書・ノートのページと昼食の場面を見せました。

「今までいろんな学校をみましたが、お話の中でもいろんな学校がでてきます。」










『夜の小学校で』 岡田淳 偕成社

 「運動場に大男が座って月を眺めたり、不思議な出来事が夜には起こります。人間の他にもうさぎや魔法使いのおばあさんが出てきて楽しいお話です。」










『妖怪一家九十九さん  妖怪きょうだい学校に行く』  富安陽子  理論社

 「妖怪一家九十九さん家族は、団地で人間と仲良く暮らしています。ある夜アマノジャクのマアくんとさっちゃんと一つ目小僧のハジメくんは隣の町の今はだれも通っていない学校に行ってみました。そこで理科室の骸骨が動いたり、いつのまにか小さな男の子が出てきて家までついてきたしまいました。男の子の正体とは。」












今度紹介する本は

「学校は人間だけのものでなく、学校に住んでいるねずみのお話です。ネズミのフローラは、教室のすみでこっそり授業を受けています。字も覚えて本も読めるようになりました。

 

 他にも『世界のともだち』シリーズ偕成社『バレエをおどりたかった馬』『フングリコングリ』『不思議な時間割』『サーカスの学校』『びりっかすの神様』など展示していますから、ぜひ手にとってみてください。」

 

子どもたちの感想

Yくん 

世界には学校にいきたいけれど、家の仕事などでいけない子がいることを知りました。あぶないおもいをしている子たちを安全に学校に通わせてあげたいなと思いました。

Iくん 

いろいろな国の通学路や生活がわかってよかったです。通学はみんなと一緒に行った方が楽しいと思います。みんなと歩く短い道がいいです。

Sさん 

日本の安全な通学路が当たり前だと思っていたので、すごくびっくりしました。私もみんなも学校が大好きなので、みんなは苦労しても学校に行くのだなぁと思いました。

Mさん

今日びっくりしたことは、世の中では貧しくて学校に行けない人がたくさんいることです。ワイヤーを使って学校に行ったり、水を持っていかなければ行けないだなと思いました。私も学校に行っているので、きちんと一日を大切にしたいです。

 

司書

 担任の先生が『すごいね!通学路』の本を読み聞かせしている時、世界地図で場面ででてくる国を指差しして下さり助かりました。子どもたちにいろんな子どもたちがいることを知ってもらい、知ることの大切さを伝えたいと願っていました。子どもたちがあまり手にとらない、『世界のともだち』を紹介でき良かったです。ブックトークでは普段手にとらない本を紹介する機会であり、もっとブックトークできるよう、スキルを身につけたいと思っています。

                                                        (東京学芸大学附属竹早小中学校司書 岡島玲子)

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